春季高校野球県大会第7日は3日、県営大宮で準決勝が行われる。対戦カードは昌平-浦和学院(10時)、花咲徳栄-上尾(12時30分)。ここまで順当に勝ち進んできたAシード昌平、9大会ぶりの優勝を狙うCシード花咲徳栄に、2大会ぶりの頂点を目指す浦和学院、公立の雄・上尾のノーシード勢が挑む。春季関東大会(15~18、22、23日・山梨)の出場権を懸けた熱戦の見どころを探った。
浦和学院vs昌平 先制生かし優位に
秋春連覇を狙う昌平と2大会ぶりの頂点を目指す浦和学院が激突。打線の援護が勝敗を分けそうだ。
昌平は準々決勝でサヨナラ勝ちして勢いに乗る。3番吉野、4番古賀、5番後藤のクリーンアップは上り調子。1、2番が好機を築いて得点につなげたい。先発はエースの田村が濃厚。右腕川島、左腕川久保らが控える投手陣の層は厚く、捕手川田のリードも重要だ。
対する浦和学院はエースの左腕宮城、右腕三奈木の二枚看板が抜群の安定感を誇る。投手陣が試合をつくれるだけに、打線の活躍は必須。準々決勝で2安打3打点の3番松嶋、勝負強さが光る4番吉田瑞が好機で一本を出せるか。7番高松ら下位打線にも期待したい。
上尾vs花咲徳栄 強力な打撃に挑む
圧倒的な攻撃力を誇る花咲徳栄に対し、投打に調子を上げている上尾。強豪私学に公立の雄が挑む。
花咲徳栄は今大会計3試合で46得点と桁違いな破壊力。1番川腰、2番飛川が好機を築き、4番冨田、5番味谷が得点に結び付ける。7番鹿野、9番秋山ら下位にも長打力があり、切れ目がない打線で序盤から主導権を握りたい。
上尾は投手陣の踏ん張りが不可欠だ。エース新井は制球力が武器の好右腕。今大会3試合に先発し、無失点と好投を続ける。準々決勝で16個の三振を奪い完投した右腕中沢らも控えており、総力戦で挑みたい。打線は3番金丸、4番中村の勝負強い打撃で好機を確実に仕留めたい。
(埼玉新聞)