【写真】攻撃の前に、選手を集める浦和学院の森新監督
東、南部の2地区で代表決定戦計12試合と西、北部の2地区で1回戦計11試合が行われ、代表決定戦では南部F組の浦和実が武南に1-0で完封勝ちした。東部C組の獨協埼玉が春日部東に8-7でサヨナラ勝ち。それぞれ県大会出場を決めた。
1回戦では、西部F組の西武文理が狭山ヶ丘に8-1の八回コールド勝ち。北部G組の小川は1-3の九回に3点を奪い、児玉白楊、児玉、小鹿野、深谷の連合チームにサヨナラ勝ちした。
8日は東、西、南部の3地区で代表決定戦計12試合と西部で1回戦2試合が実施される。
浦学、新体制で快勝 13得点の好発進
新体制の初陣となった南部D組の浦和学院は、16安打13得点で浦和工に五回コールド勝ち。父である森士(おさむ)前監督から名門の指揮を引き継いだ長男の森大(だい)新監督は、「部長の時と比べて責任感が違った」と安堵のほほ笑みを浮かべた。
「原点回帰」(森監督)の思いを込め、夏の大会で着用した縦じまデザインから、アイボリーで無地のオールドユニホームに戻して臨んだ試合は、二回に一挙8得点を奪うなど毎回得点を挙げた。新チームのテーマは打力。指揮官は「長打、クリーンヒットを打てるかが大事」と、さらなる強化を図る。
(埼玉新聞)
試合結果
秋季南部地区予選・D組代表決定戦(9/7・県営大宮)
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
浦和工 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
浦和学院 | 2 | 8 | 1 | 2 | x | 13 | ||||
(5回コールド) |
【学】 | 渡邉、芳野、月野、西田-高山 |
【工】 | 大谷-佐々木 |
三 | 鍋倉2、金田、渡邉、伊丹、大勝(学) |
二 | 鍋倉、渡邉、森(学) |
※県大会出場決定 |
浦学スタメン
打順 | 位置 | 選手名 | 学年 |
1 | 二 | 大勝 | 2 |
2 | 三 | 大内 | 2 |
3 | 遊 | 金田 | 2 |
4 | 右 | 伊丹 | 2 |
5 | 捕 | 高山 | 2 |
6 | 一 | 藤野 | 2 |
7 | 投 | 渡邉 | 1 |
8 | 左 | 鍋倉 | 2 |
9 | 中 | 江口 | 1 |
浦和学院、森大監督初陣で5回コールド勝ち 森士前監督も見守る
甲子園に出場した浦和学院は、森大新監督(30)の初陣で5回コールド勝ちを飾った。30年間指揮をとった森士前監督も見守る前で、県大会出場を決めた。真新しいスパイクで初陣に臨んだ森新監督は「最初なので、選手は緊張もしていたが、楽しそうにやっていたのでよかったです。(夏までの)部長と監督では、景色が違う。監督になったという実感がありました」と話した。
初戦を任された先発の渡辺聡之介投手(1年)は、3回を無失点。打線は初回に2点を奪うと、2回には打者一巡の猛攻で8得点を挙げた。森監督は、甲子園で優勝した智弁和歌山の打撃を手本に「これからは長打力をテーマにしたい」と掲げた。
自身が選手時代に着用していたオールドスタイルのユニホームを正式に採用。県大会からは、帽子を新しくする予定。「(ユニホームは)僕が憧れて見ていた頃のユニホームで、原点回帰の意味もあります」と話した。
(日刊スポーツ)
浦和学院が新体制初勝利、父から受け継いだ森大監督が公式戦初采配
浦和学院が新体制の初陣を飾った。今夏限りで勇退した森士前監督から受け継いだ長男・大監督が公式戦初采配。旧チームでも主力だった金田優太内野手(2年)の先制打を皮切りに、16安打13得点の五回コールドの大勝発進で本戦進出を決めた。
夏までは部長としてベンチには入っていたが、「全然、景色も違いました」とチームを動かす責任をかみしめた。ユニホームは自身が現役時代に着用していた“オールドスタイル”を選択。本戦からは帽子も新調する予定だ。
これまでは主に投手を指導していた中、「監督になってから全体を見るように」と今夏の甲子園で痛感した打力アップを誓う。「前監督の体制を引き継ぎながら新たな野球をやっていこう」と伝統を引き継ぎつつ、新指揮官としてオリジナリティーを出していく。
(デイリースポーツ)
浦和学院・森大新監督が公式戦初采配でコールド勝ち 新体制のテーマは「長打力」
今夏をもって浦和学院の監督を退任した森士(おさむ)氏(57)の後任として指揮を執る長男の森大(だい)監督(30)が、公式戦初采配をコールド勝ちで飾った。「長打力」を新体制の強化ポイントに掲げる打線は、16安打で13得点。大振りすることなく9本の長打を放った。
部長としてベンチ入りした夏の甲子園は、日大山形に3-4で初戦負け。「日大山形さんは、甲子園でのスピーディーな試合のなかでも、打者がゆったり構えて自分のスイングをしていました。甲子園ではバッティングがいいチームが勝つんだと感じました」と森監督は振り返る。新チームの練習では、吉田匠吾、三奈木亜星といった力のある3年生投手を相手にシートバッティングを行ってきたという。
アイボリーのユニホームで、胸に「URAGAKU」。高校野球ファンに定着していた白の縦じまから“オールドスタイル”に戻した。「このユニホームで甲子園に行けたのは、私たちが最後(2008年夏)。私より年配の方々が、このユニホームを着ていました。もちろん縦じまも好きですが、自分が見ていた浦和学院なので、憧れがあるんです」と理由を話す。
原点に帰ったうえで、名門の新たな歴史を築いていく。「ウチは、もともと守備でリズムを作って投手力を売りにするチーム。それを基盤にして、長打力を身に付けていきたい」と抱負を語った。
(スポーツ報知)
新生・浦和学院コールドで県大会へ!森大新監督「部長と監督では景色が違いました」
浦和学院は7日、高校野球秋季埼玉県大会南部地区予選代表決定戦で浦和工に五回コールド、13-0で快勝。今夏で監督を退任した森士(おさむ)氏(57)の後任として指揮を執る長男・大(だい)新監督(30)は父が見守る中、公式戦初陣に勝ち、県大会出場を決めた。
一回に3番・金田の左翼線三塁打で先制すると、四回までに16安打13得点と圧倒。森監督は「選手たちは、楽しそうにやっていたので良かった。部長と監督では景色が違いました」と息をついた。
”新生・浦学”の一端を示した。部長としてベンチ入りした今夏の甲子園大会は、初戦で日大山形に3-4で敗れ「(日大山形は)試合(運び)はスピーディーだけど、打者はゆったりと構えて間があった。うちは守備でリズムをつくってきたが、打力が必要だと感じた」。伝統の守備力をベースに「長打力」向上を新チームのテーマに掲げる。
ユニホームは自身が選手時代に着用していた胸に「URAGAKU」と書かれたオールドスタイルに戻した。県大会から帽子も新調する予定。伝統を引き継ぎながら新たなスタイルを確立する。
森大(もり・だい)
1990(平成2年)年12月28日生まれ、30歳。さいたま市出身。浦和学院で投手としてプレーし、3年夏に甲子園出場(1回戦敗退)。早大では4年時に全日本大学選手権優勝を経験。三菱自動車倉敷オーシャンズを経て、2016年から浦和学院でコーチを務め、20年から部長、21年8月に監督に就任。保健体育科教論。父は同校副校長で前監督の士(おさむ)氏。
(サンスポ)
浦和学院・森大新監督、公式戦初采配で大勝「勝てて良かった」
「新生浦学」が快勝発進した。森大(だい)監督(30)の公式戦初采配は初回に金田優太内野手(2年)の左翼線適時三塁打で先制。2回にも打者一巡の猛攻で8点を奪うなど計16安打13得点、5回コールドで浦和工を下し、県大会出場を決めた。「秋初戦だったので選手は堅かったけど、勝てて良かった」。新監督が胸をなで下ろした。
掲げるテーマは「自立」ならぬ「自律」だ。「前監督の築いた伝統を引き継ぎつつ、自分たちの自主性をしっかり出していきたい」。今夏の甲子園2回戦で日大山形に敗退後、父である森士(おさむ)前監督(57)から新チームを引き継いだ。帰郷後の先月24日に始動。同29日に新旧監督の就任・退任式を行い、新体制が発足した。
「甲子園を見て感じたことは長打力。ウチは守備でリズムを作ってきたが、智弁和歌山や智弁学園はそれに打力がついている。選手も好守はスピーディーだけど打席に入ると間を取ってゆったり構えている」。埼玉、そして全国を勝ち抜くには伝統の守備力にプラスアルファが必要と信じている。
県大会では帽子を“新調”する。ユニホームはこれまでの縦じま柄ではなく、10年秋季大会まで着用していたオールドスタイルを再び採用するが「帽子の校名マークの色を替えます。オリジナリティーを出すため」と笑った。
県大会は18日に開幕。「自分が指揮するということはマネジメントをしっかりしないといけない。そして責任を取ることも分かってきました」。森大監督は父の偉大さを理解しつつ、自分のカラーを徐々に出していくつもりだ。
(スポニチ)
浦和学院「0.1秒でも早く行く」ストップウォッチ手に”スピード改革”
浦和学院が、森大監督(30)の新体制で“スピード改革”に着手した。
初陣となった南部地区代表決定戦で浦和工に13-0の5回コールド勝ち。父である森士前監督(57)が見守る前で県大会出場を決め、監督は「最初なので選手たちは緊張感もあったけど、楽しそうにやっていたのでよかった」と話した。
イニング間、ベンチ前に並んだ選手の手にはストップウオッチが握られていた。さらに「いち!に!さん!」と大声で、守備につく仲間へタイムを伝えた。
甲子園で感じた違いは、スピード感だった。2回戦の日大山形戦に3-4で初戦敗退し、監督は「相手は自分たちの呼吸で、打席でもゆったり構えていた。ウチは、そこが違っていた」と分析した。
8月24日から新チームがスタート。直後の練習から、スピード感を意識して取り組んできた。守備位置に向かうタイム。ベンチに戻るタイム。すべてが、スピードアップにつながっている。甲子園をスタメンで経験した金田優太内野手(2年)はこの日、遊撃手のポジションを駆け抜ける意識で全力疾走した。「0・1秒でも早く行くという気持ち。間を詰めることで、相手が準備できる前に、自分のプレーに集中できるのがメリットです」と言う。
今大会からユニホームはオールドスタイルを正式採用し、さらに県大会からは帽子のデザインを一新する予定。伝統と革新の融合で、新しい浦学を作り上げる。
(日刊スポーツ)