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浦和学院、関東第一を破り5年ぶり7度目V 芳野が6回4安打1失点 春季関東大会

【写真】優勝旗を手にダイヤモンドを1周する八谷主将(先頭)ら浦和学院の選手たち

 最終日は決勝を行い、浦和学院が関東第一(東京1位)を4-1で下し、5年ぶり7度目の栄冠を獲得した。

 浦和学院は一回、高山の左犠飛で先制。二回に同点とされたがその裏、伊丹の左前タイムリーで勝ち越し。続く金田の中前適時打で追加点を奪った。七回には、八谷の右前適時打でリードを広げた。投げては先発の芳野が6回4安打1失点と好投。浅田、金田の継投で逃げ切った。

投打に隙見せず夏へ

6回4安打1失点と好投した浦和学院の芳野

 投打で隙なしの快勝劇で、浦和学院が5年ぶりに春の関東王者に返り咲いた。

 気温30度を超す真夏日の中で行われた決勝。「関東大会は夏のデモンストレーション」と位置付けた浦和学院にとって、本番の夏を前に関東の強豪との対戦は貴重な経験となった。

 「バントのサインを多く出したことで、相手を苦しめる攻め方ができた」と森監督。その象徴は一回の攻撃だ。無死一、二塁から3番金田が「点が欲しかったからつなぐことを意識した」と犠打のサインに、三塁線へのセーフティーバントで応え、好機を演出。後続が走塁をかえし、すかさず先制した。

 投げては、県大会の決勝で6回無安打無失点と好投した芳野が先発。「小技でかき回してくる印象だったから、全部の球種を使って抑えた」と低めに球を集め、6回4安打1失点と再び快投した。

 選抜大会後、公式戦9試合で計63得点と打線が奮起。投手陣は、浅田、芳野と、2番手以降が成長した。指揮官は「一番の収穫は負けなかったこと」と総括した。だが、走塁ミスや関東大会の4試合で8失策の守備を課題に挙げ、「みんなが意識を持ってもらいたい」と修正を図っていく。

 夏の埼玉大会まで約1カ月半。県内5季連続優勝に向けて、主将の八谷は「勝ち続けていることにおごらず、足元を見ていきたい」と勝ってかぶとの緒を締めた。

急成長 芳野が好投

 県大会決勝以来の登板となった浦和学院の先発芳野が、6回4安打1失点で強打の関東第一打線を抑えた。「チームが打ってくれるから、最少失点に抑えることだけを考えた」と汗を拭いながら満面の笑顔で語った。

 エースの宮城にも負けない安定感のある投球だった。「的を絞らせなかった」と変化球を巧みに駆使し、凡打の山を築いた。打たれる気配がみじんもなく、三回以降は三塁ベースを踏ませなかった。

 今春は、県と関東大会の3試合に登板。「状態はいいから結果を残すしかなかった」と16回を投げて被安打5、自責点0と投手陣をけん引する左腕に急成長した。「浦和学院の投手は宮城だけじゃないところを見せて、チームに貢献したい」。春で得た自信と結果を胸に、高校生活最後の夏に挑戦する。

会心の一打で勝利に貢献 八谷

7回裏浦和学院1死一、二塁、八谷が右前適時打を放ち追加点を奪う。捕手富岡

 主将の6番八谷が、七回1死一、二塁から右前適時打を放ち、勝利に貢献した。「焦ってしまう場面だったけど、冷静に考えることができた打席だった」と振り返った。

 「調子は良くない」と言いつつも、関東大会の全4試合で11打数6安打を記録。「八谷の成長は大きい」と森監督をうならせるほど頼もしい6番打者になった。

 佐賀県出身。中学時代は、U-15(15歳以下)の日本代表に選ばれた三塁手は「もう一段階大きくなった」と収穫の春を実感していた。

注目の3番、二刀流光る 金田

 プロ注目の3番金田が、打っては3安打1打点、投げては九回に登板して打者4人を1安打無失点に抑えた。投打に活躍し、「調子が悪い中、どうするか考えて結果を出せたのは収穫」と自信を手にした。

 一回無死一、二塁からセーフティーバントで好機を演出。「昨年まで2番を打っていたからバントは得意」と長打力だけではなく、小技もできることを証明した。「夏までの短期間で飛躍的に技術は成長しないから、調子を上げたい」。万全の状態で本番を迎える。

(埼玉新聞)

センバツ4強の浦和学院が5年ぶり7度目の関東王者 投打かみ合い関東第一下す

優勝し応援席にあいさつする浦和学院の選手たち

 浦和学院(埼玉1位)が投打にかみ合い、関東一(東京1位)を破って5年ぶり7回目の優勝を決めた。

 初回、2死球と内野安打で1死満塁とすると、5番高山維月捕手(3年)の左犠飛で先制した。2回表に同点に追い付かれるも、2回裏には、2死一、二塁から伊丹一博外野手(3年)の左前適時打で勝ち越し。なお2死一、二塁から金田優太内野手(3年)の中前適時打で1点追加した。7回には2死一、三塁から八谷晟歩内野手(3年)の右前適時打で、貴重な1点を追加し、関東第一を突き放した。

 投げては先発の背番号11芳野大輝投手(3年)が130キロ台中盤の真っすぐを軸にチェンジアップ、シュートで緩急を使い、6回を4安打に抑えた。浅田康成投手(3年)、金田とつなぎ、勝利した。

 今春のセンバツで4強入りを果たした浦和学院。春季関東大会でもその強さを見せつけ、夏の埼玉代表、そして夏の甲子園の頂点を目指し、走り続ける。

(日刊スポーツ)

浦和学院、春季関東大会で5年ぶり7度目の優勝

1-1の二回2死一、二塁から勝ち越しの左前適時打を放った伊丹一博外野手

 今春の選抜大会4強の浦和学院(埼玉)が、5年ぶり7度目の優勝を果たした。一回1死満塁から高山維月捕手(3年)の左犠飛で先制。1-1で迎えた二回には、2死一、二塁から伊丹一博外野手(3年)の左前適時打、続く金田優太内野手(3年)の中前適時打で2点を勝ち越して3-1とした。

 浦和学院は7度目の決勝進出。2003、09、10、13、15、17年、今年とすべて決勝戦に勝って優勝している。

 2年続けて決勝に進出した関東第一(東京)は、0-1で迎えた二回1死一、三塁から衛藤冴仁内野手(2年)の右前適時打で1-1の同点としたが、三回以降は無得点だった。

(サンスポ)

浦和学院、関東第一下し無敗で5年ぶり7度目の優勝

春季関東大会で5年ぶり7度目の優勝を飾った浦和学院ナイン

 第74回春季高校野球関東大会は29日、栃木県の宇都宮清原球場で決勝が行われ、浦和学院(埼玉1位)が関東第一(東京1位)を4-1で下し、5年ぶり7度目の優勝を飾った。今春のセンバツでは4強入り。関東では無敗のまま、集大成の夏へ臨む。

 浦和学院ナインは、春の関東王者に輝いても淡々と整列した。主将の八谷晟歩(せいほ=3年)は「今大会はエラーが多い。今日は勝って反省したかった。また足元を見つめ直したい」と約1カ月半後となる夏の埼玉大会へ気を引き締めた。森大監督も「センバツからバーンアウトを心配したけど、もう一度甲子園に出たい気持ちを感じた。春を勝ち切ったことは収穫になる」と手応えを口にした。

 視線の先には全国がある。2回に中前適時打を放ち、9回は遊撃から投手として締めた金田優太(3年)は言う。「夏は大阪桐蔭を倒したい」。前日はセンバツ決勝の再現となった近畿大会準決勝の大阪桐蔭-近江戦の映像を見届け「近江はセンバツで負けた相手。やはり気になります」。聖地での再戦を目指す。

(スポニチ)

浦和学院が関東第一に勝利 5年ぶり7度目V 超攻撃野球アップデート 選手層の厚さ見せる

春季関東大会で優勝した浦和学院の選手たち

 センバツ4強の浦和学院が関東第一を下し、5年ぶり7度目の優勝を果たした。1回裏1死満塁から高山維月捕手(3年)の左犠飛で先制。1ー1の同点で迎えた2回裏には伊丹一博外野手(3年)、金田優太遊撃手(3年)の連続適時打で2点を勝ち越した。7回裏には2死一、三塁から主将・八谷晟歩内野手(3年)の右前適時打で、貴重な1点を追加した。投げては今大会初登板となった背番号「11」の左腕・芳野大輝投手(3年)が先発で6回1失点の好投。浅田康成投手(3年)、金田とつないで反撃を許さなかった。

 進化した攻撃力を見せた。超攻撃的野球を看板に掲げて臨んだセンバツでは、4試合で4本塁打を放ち、ベスト4という大きな成果を得た。今大会はしっかり振り抜く超攻撃的野球に、磨いた小技、機動力を組み合わせて効果的に得点を重ねた。森大監督(31)は「春の大会を通して、上位だけでなく下位からも得点でき、打線として収穫があった。夏に向けて超攻撃野球をもう一段階レベルアップさせていく」と力強く語った。

 控え選手の活躍も目立った今大会は、選手層の厚さも見せた。2回戦では背番号「10」の右腕・浅田が2失点で完投。関東大会初登板の芳野は「浅田の投球が刺激になって今日の投球につながった」。野手陣でも準々決勝・明秀日立戦で勝ち越し打を放ったのは途中出場の背番号「14」大勝朱恩内野手(3年)だ。「相乗効果と競争意識が良い形で働いている。途中出場でも安心して送り出せるようになり、チームの底上げが進んだ」。指揮官も手応えを口にする。

 センバツに続いて春季関東大会でも新たな強さを見せた浦和学院。主将・八谷は「甲子園の準決勝で負けた借りは、甲子園で返すしかないと思っている。一戦必勝で目の前の試合を全力で戦って、夏を勝ち上がっていきたい」。夏の埼玉大会、甲子園の頂点を目指す。

浦和学院が5年ぶり7度目の関東王者 金田が4打数3安打で攻撃けん引

3安打の活躍を見せた浦和学院・金田優太

 センバツ4強の浦和学院が関東第一を4-1で下し、5年ぶり7度目の優勝を決めた。3番・金田優太(3年)が4打数3安打1打点で攻撃の起点となり、遊撃手、3番手投手としてもフル回転。攻守で歯車を回し、3季連続甲子園へ弾みをつけた。

 センバツ2回戦(和歌山東戦)でもソロ弾を放っている強打者は、初回無死一、二塁で三塁前にセフティーバント(記録は内野安打)を決めた。「サインは送りバントだったけど、自分は打つ構えからの方がやりやすいので。相手のカバーミスもあってラッキーでした」。チャンスを広げて先制点を演出。2回には2死一、二塁でチェンジアップを中前適時打、5回にはカーブを右前打と様々な対応力を見せ、打線をけん引した。

 新チームから「超攻撃野球」をスローガンに掲げてきたチームは、夏に向けてバントや走塁などの機動力を肉付け。どんな形でも得点できるよう攻撃の幅を広げてきた。「センバツは1、2番でチャンスを作って3、4、5番で返すパターンだったけど、9番の大内(碧真=3年)がホームランを打ったり下位打線も含めてどこからでも点を取れる自信がついた」

 センバツの準決勝で対戦した近江や優勝した大阪桐蔭などの強豪を常に意識しながら練習に励み、夏の聖地を思い描いてきた。「打率10割を目指し、レフトからライトまでどこでもホームランを打てる力もつけていきたい」。チームでも、個人でも、夏はバージョンアップした姿を見せる。

(スポーツ報知)

浦和学院、5年ぶりV エース抜きでも勝つ

 決勝のマウンドにエースの宮城はいない。それでも、浦和学院は芳野、浅田、金田とつなぎ、1失点。攻撃陣も同点にされた直後の二回裏に下位打線が作った好機をものにし、2死から2点を取った。

 6回1失点の左腕・芳野は自己最速の球速140キロを記録した。「宮城だけではなく、他の投手でも勝てることを見せられた」。右腕の浅田も2回戦で完投するなど、今大会は計11回で2失点と好投した。打撃面でも、今大会24打点のうち6打点が下位から。日替わりでメンバーが活躍した。

 選抜大会では4強。さらなる飛躍のためには、投手陣と下位打線の層の厚みが課題だった。だが春の関東大会で大きく成長。森監督は「安心して控えから出せる。チームの底上げになっている」と語る。

 今大会は8失策と課題も出た。主将の八谷は「足元を見つめ直してまた練習していかないといけない」と気を引き締める。勝ち続けることはプレッシャーにもなる。でも「勝って課題を見つける」のが浦学のスタイル。無敵の夏をめざし、突き進む。

(朝日新聞埼玉版)

試合結果

春季関東大会・決勝(5/29・宇都宮清原球場)

TEAM123456789HE
関東第一010000000150
浦和学院12000010x492
【浦】芳野、浅田、金田-高山
【関】桝川、成井、清水、井坪-富岡
須藤(関)
鍋倉(浦)

打撃成績

 浦和学院
位置選手名打数安打打点
⑧7小林220
⑨8伊丹411
⑥1金田431
鍋倉510
高山201
八谷311
三宅300
H藤野100
9日高000
芳野210
H三井000
1浅田000
H4大勝000
④6大内100
2794
 関東第一
位置選手名打数安打打点
⑨8柳瀬400
④9須藤310
⑧1井坪400
増尾410
秋葉300
富岡310
三浦310
衛藤411
桝川100
1成井100
H高橋100
1清水000
4小堀000
H高橋100
3251

投手成績

 浦和学院
選手名安打三振四球死球失点自責
芳野6441010
浅田2001000
金田1100000
9542010
 関東第一
選手名安打三振四球死球失点自責
桝川2402133
成井4301100
清水1211011
井坪1023000
8937244

チーム成績

TEAM攻撃守備
三振四死球犠打盗塁残塁失策併殺
浦和学院39401220
関東第一4221801

序盤に主導権を握った浦和学院が、投手陣の継投で逃げ切った。1-1の二回2死一、二塁から伊丹が左前適時打を放って勝ち越しに成功。続く金田の中前タイムリーで2点リードした。七回1死一、二塁から八谷の右前適時打で1点を追加した。先発の芳野は6回4安打1失点と好投。七回から登板した浅田が2イニングを抑え、金田が九回を無失点でしのいだ。

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