第94回選抜高校野球大会が19日、阪神甲子園球場で開幕。第1試合では強豪・浦和学院(埼玉)が21世紀枠で初出場した大分舞鶴を4-0で下した。
エース左腕・宮城が2安打13奪三振完封の好投。4回には捕手・高山が大会1号となる中越え2ランなど3連打で3点を奪うと、5回にも1点を加えた。
チームは7年ぶりのセンバツ白星。父の森士前監督からチームを引き継ぎ、今大会が甲子園初采配となった森大監督は聖地初勝利となった。
浦和学院・森大監督
緊張感のあるゲームの中で選手たちがよく落ち着いてプレーしてくれたと思う。私としてはプレッシャーあったけれど、昨夏前監督とプレーした選手が落ち着いてよく頑張った。
1打席目からボールを叩く意識でと指示。キレがありましたので変えずに2巡目からとらえてくれた。クリーンアップがこの冬しっかり振った成果を発揮してくれて、安心して試合を見ることができた。打撃もそうだが、エースの宮城が9回しっかり投げ切ったのが大きな成果。
宮城は一番落ち着いていた。私も投手出身ですが、私よりも落ち着いていたと思う。今冬取り組んだストレートのキレが最後まで落ちることなく投げ切れた。(復刻ユニホーム)OBの皆さんがこのユニホームを着てプレーしている姿を見て憧れて浦和学院に入学した。OBの人たちの思いも胸に、次の試合に臨みたい。
浦和学院・高山(4回に大会1号2ラン)
ストレートを狙って打ったが、緊張していたのでただ走るだけになってしまい、感覚を覚えていられなかった。バックスクリーンに入れたいという目標があったのでかなってうれしかった。4回は(それまで)点がとれなくて中軸から始まったので宮城を楽にさせたいと思った。(捕手としてリードした宮城は)いつもとおりのピッチングだった。まっすぐで押せたのがよかった。
森大監督、聖地初勝利 父・森士前監督「一体感持ってやっていた」
第94回選抜高校野球大会が19日、阪神甲子園球場で開幕。第1試合では強豪・浦和学院(埼玉)が21世紀枠で初出場した大分舞鶴を4-0で下した。
エース左腕・宮城が2安打13奪三振完封の好投。4回には捕手・高山が大会1号となる中越え2ランなど3連打で3点を奪うと、5回にも1点を加えた。
チームは7年ぶりのセンバツ白星。父の森士前監督からチームを引き継ぎ、今大会が甲子園初采配となった森大監督は聖地初勝利となった。森士前監督は現地で観戦し、チームの初戦突破に「本当にすばらしかったですよ。投手の宮城は去年の夏は本調子ではなかったから、終盤に少ししか投げることができなかった。今日は1人で投げきることができた。凄く思いが今日のピッチングに表れていましたね。打撃陣も新生・浦和学院のテーマに挙げている、フルスイングができていた。課題、緊張も見受けられたが、甲子園で勝てるというのはこれからの成長につながります。見ていて本当に感動しました」と称えた。
新監督の采配については「選手たちは落ち着いて試合をやっていたと思います。監督も緊張がなかったわけではないと思うが、思い切り選手とともに一体感を持ってやっていた」とし、「自分たちの調子を崩さず、気負わず、おびえず、おごらず。そういう思いで野球ができることに、感謝の気持ちを持って目一杯のプレーをすることがみなさんへの恩返しにつながると思います。この舞台を楽しめるように頑張ってほしいです」とエールをおくった。
浦和学院が大分舞鶴破り開幕戦勝利 高山維月が大会1号 宮城誇南が13K完封
浦和学院(埼玉)が開幕戦で21世紀枠で初出場の大分舞鶴に快勝。センバツでは7年ぶりの白星を挙げた。
0-0で迎えた4回裏、4番鍋倉和弘内野手(3年)の適時三塁打で1点を先制すると、続く5番高山維月捕手(3年)が大分舞鶴・奥本翼(3年)の投じたナックルを捉えた。中越えに大会第1号となる2ランを打ち込んだ。5回には金田優太内野手の適時二塁打で1点を加えるなど4-0とした。
守っては左腕エースの宮城誇南(こなん=3年)が好投。130キロ台後半の直球と変化球を低めに集め2安打完封。13三振を奪った。
浦和学院の森大監督(31)は甲子園初采配初勝利。昨夏限りで退任した父の森士監督(57)の後を受け監督に就任。この日、スタンドで見守った父も30年前の1992年センバツで初采配初勝利(福井商に13-5で勝利)を挙げている。父は4強まで進んだが、まずは父と同様、初陣を飾った。
大分舞鶴は3回まで互角の戦い。先発した奥本は中盤、相手中軸に長打を許したが、9三振を奪うなど持ち味を発揮した。ただ打線が援護できず。浦和学院・宮城を捉えきれず完封負け。甲子園初勝利はならなかった。
浦和学院が開幕戦制す、森大監督は父子で甲子園勝利「生徒たちに本当に感謝」
浦和学院(埼玉)が、開幕戦で勝利を飾った。昨秋からチームを率いる森大監督(31)は甲子園初勝利。甲子園で通算28勝を挙げている森士(おさむ)前監督(57)と父子での甲子園勝利を達成した。
試合後は、ウイニングボールを手にした。「去年の夏も部長として経験しましたが、観客が入って、ブラスバンドの応援を聞いて、感極まるものがありました。開幕戦をやらせていただいて、今の生徒たちに本当に感謝したいです」と話した。
ポイントに挙げていた先制点を挙げた。0-0で迎えた4回無死一塁、4番の鍋倉和弘内野手(3年)の中越え適時三塁打で1点を先制。
さらに無死三塁で、高山維月捕手(3年)がカウント1-2と追い込まれてから高めの115キロ変化球をバックスクリーンへ運んだ。大会第1号2ランで追加点を挙げ「甲子園で校歌を歌えてほんとうによかった」と喜んだ。ガッツポーズをしながらダイヤモンドを1周したが「入った瞬間は緊張していたというか、回りを見られなかった。ただグラウンドを走ってしまって、もっとゆっくり走りたかったという気持ちもあります」と笑って明かした。
エースの宮城誇南(こなん)投手(3年)が被安打2に抑え、完封勝利。森監督は「やはり開会式のあとで時間もなかったので、選手たちも寒い中で不安もあったが、去年の夏を経験したエース宮城や八谷、金田が落ち着いてプレーしてくれてましたので、それに呼応して頑張ってくれたと思う」と選手をたたえた。
(日刊スポーツ)
浦和学院、強打で大分舞鶴下し開幕戦白星 森大監督は森士前監督との親子甲子園勝利飾る
開幕戦登場の優勝候補の一角・浦和学院(埼玉)が大分舞鶴(大分)を下し、開幕白星を飾った。
7年ぶりの春の聖地。12年ぶりに縦じまからアイボリーのユニホームに戻しての登場となった浦和学院は4回、先頭の金田が中前打で出塁すると、4番・鍋倉が左中間フェンス直撃の三塁打を放ち先制。続く高山は大会第1号となる一発をバックスクリーンにたたき込み、2点を追加。5回にも金田の左中間を破る適時三塁打で1点を加えた。
投げては、エース左腕・宮城がキレのある直球を軸に13三振を奪い、完封の快投。21世紀枠で春夏通じて初出場の大分舞鶴打線を寄せつけなかった。
埼玉県勢の開幕戦登場は1968年の大宮工以来54年ぶり2度目だった浦和学院。54年前の大宮工は開幕戦勝利を飾ると、その勢いのままに優勝を飾っている。昨秋就任の31歳・森大監督が森士前監督との親子甲子園勝利を飾った名門が、春の聖地で旋風を巻き起こす。
(スポーツ報知)
浦和学院・森大監督 父の前で親子2代勝利 選手を称賛「私より落ち着いていた」
前監督の父・士(おさむ)さんがネット裏で見守る中、31歳の浦和学院・森大監督が初陣を飾り、甲子園で親子2代勝利を挙げた。
昨夏の主力メンバーが大活躍。自慢のクリーンアップがチームの全打点をマークした。4回に大会第1号となる中越え2ランを放った4番・高山維月捕手(3年)は「バックスクリーンに打つのが目標だった」と満足顔。リードでも完封勝利に貢献すれば、3番・金田優太(3年)が3安打し、遊撃の守備でも巧みなグラブさばきをみせた。
エース左腕の宮城誇南(3年)は9回を三者連続三振で締めくくるなど圧巻の13K。森監督は「わたしより落ち着いていたのではないか」と2安打投球をたたえた。
(デイリースポーツ)
浦和学院・森大監督が甲子園初采配初勝利 前夜に前監督で父・士氏から激励
浦和学院・森大監督(31)が甲子園初采配で初勝利を挙げた。
「感無量。選手に『〝新生浦学〟を見せていこう』と話してきた中で、全員が頑張ってくれた。個人的には開会式が一番緊張した。(試合前に)寒かったので、選手と一緒に大声を出していたら緊張が解けました。(アルプス席の)ブラスバンドの応援を聴いたときは感極まるものがあった」
そう振り返った指揮官。前夜(18日)にはバトンを引き継いだ前監督で父・士(おさむ)氏(57)から「恐れるな!新生浦学だ。思い切ってやりなさい」と激励されたといい、「力強い言葉を掛けてもらって助かりました」と感謝した。
記念のウイニングボールは捕手の高山維月(3年)から受け取った。「『どうすればいいですか?』と聞いてきたので、『じゃあ、受け取るよ』って」と照れながらも、大事そうに手に握られていた。
浦和学院・高山維月が開幕試合で大会1号 昨春1号は”史上最遅”13試合目も
浦和学院・高山維月捕手(3年)が大会1号を放った。1点を先制した直後の四回無死三塁。1ボール2ストライクからバックスクリーン右に運んだ。
昨春大会の第1号は大会第5日、13試合目に東海大菅生(東京)の鈴木悠平が放った。金属バットが導入された1975年の第47回大会以降では最も遅い大会1号だったが、今春は開幕試合で大会1号が飛び出した。
(サンスポ)
さっそく見せた新生浦学 冷静に投手分析→バックスクリーンへ本塁打
試合前、浦和学院の森大監督は選手に「バックスクリーンに打て」と話した。その通りの打撃が四回に炸裂(さくれつ)した。3番金田優太が中前に運ぶと、続く鍋倉和弘が中堅左へ三塁打。そして5番の高山維月がバックスクリーン右に放り込んだ。
「(相手の)奥本投手の球は角度があって、最初の打席はすくってしまったので、次は上からたたこうと」と高山。甘いチェンジアップを振り切った。ダイヤモンドを1周するときは緊張して周りが見えなかったといい、「もっとゆっくり走りたかった」。
昨夏までは短くもってコンパクトに振る打撃がチームの特徴だったが、バットを長く持ってフルスイングするスタイルに変えた。森監督がいう「新生浦学」を初戦から披露した。
(朝日新聞電子版)
「感無量です」浦和学院前監督の森士氏、息子の聖地初勝利喜ぶ スタンドで動画撮影
浦和学院(埼玉)・森大監督の父で前監督の森士氏(57)が甲子園で初戦を観戦し、息子の甲子園初勝利をたたえた。校歌を歌う教え子たちとベンチ前に立つ息子を熱心に携帯で動画を撮影。「甲子園にお客さんが入っている中で試合ができて感謝ですよ。感無量ですね」。校歌が終わると、選手たちに拍手を送った。
選手たちの成長を見守った。昨夏の甲子園まで指揮を執った。現在のチームは7人が残る。エースの宮城は初戦の日大山形戦で4番手で登板したが敗れ、悔し涙を流した。その姿を間近で見ていただけに「宮城も、昨夏は最後ちょっとしか投げられなかった。そういう悔しさが、こうして甲子園に戻って来られて、完封できた。打線もいいところで打てたね」と、教え子たちの躍動する姿に目を細めた。息子の野球にも「新体制らしい試合でした。フルスイングを掲げている。野球が変わっていいところが随所に出ていたんじゃないかな」と評価した。
士氏にとっては監督だけでなく、教え子すべてが「息子」同然だ。「緊張感がある中で勝てた。成長につながると思います。甲子園で勝てるというのはすごいことですから、みんなを自分の息子のように思いながら試合を楽しませてもらいました。非常にいい感じで次の試合を迎えるのではないですかね」。甲子園のスタンドから初めて見る浦和学院の選手たち。新たな1歩を記したチームを温かい目で見つめた。
(日刊スポーツ)
浦和学院・宮城誇南、完封に母「大きくなった」名の由来は「コナン君みたいに賢くかっこよく」
第94回選抜高校野球大会が19日、阪神甲子園球場で開幕。第1試合では強豪・浦和学院(埼玉)が21世紀枠で初出場した大分舞鶴を4-0で下した。
4回には捕手・高山が大会1号となる中越え2ランなど3連打で3点を奪うと、5回にも1点を加えた。エース左腕・宮城が2安打13奪三振完封の好投。チームは7年ぶりのセンバツ白星を挙げた。
宮城誇南。名は“コナン”と読む。母・千晶さんが漫画「名探偵コナン」が好きだったことと、出身の沖縄に生まれたことを誇りに思ってほしいとの願いが込めれて命名された。自らの名を本人は「すぐに覚えてもらえてうれしい」と語る。
一塁側のアルプス席で快投を見守った母・千晶さんは「昨日の夜にLINE(ライン)した時に“調子は良くなってきている”と言っていました。安心してみることができました。昨年の夏に甲子園に出たときよりも堂々としている。3年生になって、責任を持って大きくなりました」と喜んだ。
漫画「名探偵コナン」を愛読していたという千晶さん。「コナン君みたいに“賢くかっこよく”育ってほしいと願って名前をつけました。少しでも近づけていればありがたいです」と息子の成長を喜んだ。
(スポニチ)