第105回全国高校野球選手権記念埼玉大会は21日、県営大宮など6球場で4回戦16試合を行い16強が決定する。ここまでシード勢は13校が駒を進め、16校の公立校がベスト32入りを果たした。熱戦が予想される4回戦を展望した。
機動力抜群の坂戸が、ともに最速140キロ超えの好右腕八巻、鎌田を擁するCシード狭山清陵に挑戦。坂戸は2、3回戦合わせ7犠打飛、8盗塁の堅実な小技と足を絡めた野球で相手を揺さぶりたい。したたかに走者を出せれば、積極的なセーフティーバントなどで好機を広げられそう。
Dシード東農大三と、古豪熊谷商も注目の一戦。東農大三は、エース金井が2試合完投(15イニング)1失点とチームを引っ張る。対する熊谷商も川越工戦を3-2、所沢戦を5-2と堅守から接戦をものにしているだけに、侮れない。
3試合連続2桁安打と打線が好調な熊谷と、初の5回戦進出を狙う細田学園も白熱しそう。熊谷はここまで本塁打1本を含む計8安打4打点の4番鳥越がけん引。細田学園は最速140キロ超え右腕平田、制球力の高い左腕斉木ら投手陣が最少失点で試合を組み立てる。
投打がかみ合う叡明と走攻守整う上尾の顔合わせも面白い。24年ぶりの4回戦進出を果たした川越南は、Bシード市川越との同市対決に挑む。2回戦でDシード山村学園、3回戦で春日部共栄を破った川越東は越谷西を迎え撃つ。
3回戦で浦和実を延長十回タイブレークの末下した久喜北陽は、Cシード大宮南と、26年ぶり32強の深谷一はDシード立教新座とぶつかる。秀明英光-浦和麗明のカードも好試合が期待できそうだ。
(埼玉新聞)