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浦和学院、叡明を破り3年ぶり18度目V 藤井ら3発で主導権 春季県大会

【写真】優勝した浦和学院ナイン

 決勝を行い、Cシード浦和学院が叡明を7-2で退け、3年ぶり18度目の栄冠に輝いた。

 浦和学院は落合らの3本塁打など持ち前の長打力で主導権を握った。二回、無死三塁で落合が右越え2ランを放ち先制に成功。三回に藤井が左越えソロ、八回に玉木が右越え2ランで追加点を奪った。投げては先発の右下手投げ石川が5回無失点の好投で試合をつくった。守備陣も無失策で流れを渡さなかった。

 優勝した浦和学院と準優勝の叡明は春季関東大会(17~20、24、25日・茨城)に出場する。ともに2回戦から登場し、浦和学院は山梨2位と茨城3位の勝者と対戦。叡明は山梨1位とぶつかる。

浦和学院、3HR強力打線健在

2回表浦和学院無死三塁、落合が先制の右越え2ランを放つ。捕手林

 決勝の舞台でも浦和学院の強力打線は健在だった。3本塁打を含む11安打で7得点を奪い、3年ぶりに春の頂点に立った。森監督は「夏につながる優勝になった。激戦区を一戦ずつ集中して戦い、選手たちの成長を感じた」と満足げに話した。

 序盤から豪快な2本塁打で主導権を握った。二回に落合の右越え2ランで先制すると、三回には藤井が2試合連続の特大アーチ。「大事なところで長打が出るのは秋からの大きな成長。一本で流れを呼び込めた」と外角の直球を左翼席に運んだ。

 八回には1番玉木が右越え2ランで加点した。チームは今大会5試合で6人が計9本塁打。「全員が低い打球に徹しているからこそ、長打という結果が出ている」と玉木。上位から下位まで切れ目のない打線は相手投手の脅威となった。

 強力打線に加えて森監督が評価するのが準決勝、決勝で無失策の守備陣。今大会の失策は送球による二つのみと安定した。二塁手西田は「冬は体づくりを含めて基本を一から見直した」と打球に対する1歩目の速さや捕球の上達を実感する。

 投打盤石に県の王者へ返り咲き、関東大会に挑む。“すべては夏のために”という合言葉を胸に、選手たちに浮かれる様子はない。主将の西田は「消極的なプレーはせずに果敢に挑戦して成功体験を得たい」と収穫の多い大会にするつもりだ。

落合、確信の特大アーチ

 7番落合が先制2ランで試合の流れを呼んだ。二回、林田が三塁打で出塁すると「最低でも外野フライ。走者をかえすことを意識した」と内角の直球を右翼席に運んだ。打った瞬間に柵越えを確信する特大の一発が公式戦初本塁打となった。

 今大会は準々決勝までの3試合で9打数無安打。初戦の2回戦で5番を担うも、3回戦から7番になった。準決勝で2安打を放つと決勝で念願の一発。背番号2は「打順が下がり守備から集中できる。気持ちが楽になった」と調子を上げた。

 前チームから主力を担う扇の要。昨秋の県大会は準々決勝で敗退し、冬は1日千本の素振りをした。上半身の強化にも励み、体重は5キロ増加して78キロに。「ホームランも出て打球が遠くに飛ぶようになった」と成果を実感する春となった。

(埼玉新聞)

浦和学院、3年ぶり18回目V!ノーシードで決勝進出の叡明を7-2で下す

 浦和学院が強打を見せつけて快勝し、3年ぶり18回目の優勝を果たした。

 浦和学院は2回に落合隼飛捕手(3年)の2ランで先制。3回にはプロ注目の藤井健翔三塁手(3年)が2試合連発となる一発を放ち、リードを広げた。8回にも玉木敬章左翼手(3年)の2ランで相手を突き放すことに成功。11安打7得点と着実に得点を重ねた。守備では先発のアンダースロー石川から5人の投手リレーで相手打線を2失点に抑えた。

 藤井は準決勝の川越東戦でも2発。両翼99メートルの球場などお構いなしに、持ち前の打棒を遺憾なく発揮した。

 「神宮、センバツと優勝した横浜にも自分たちは負けていないと思っている」と打倒・横浜に名乗りを上げ、関東大会での対戦を熱望した。

 森大監督は「5試合で9本塁打はできすぎ。夏は全然違うので、基礎や凡事を徹底していく」と優勝に浮かれることなく気を引き締めた。

 敗れた叡明はノーシードながら初の決勝進出。7回に根本和真中堅手(3年)の2ランで一矢報いるも、初優勝とはならなかった。 両校は17日から茨城で開幕する関東大会に出場する。

(スポーツ報知)

浦和学院、3年ぶりの優勝

 春季高校野球県大会決勝が、4日行われ、浦和学院が叡明を破り、3年ぶりの優勝を果たしました。

 初の4強入りから一気に優勝を狙う叡明と、23度目の決勝進出で、3年ぶりの優勝を狙う浦和学院の対戦。

 試合は2回表、浦和学院が、ノーアウト3塁で落合がライトスタンドへ2ランホームランを放ち2点を先制します。

 5回までに3点を加え、5対0とリードした浦和学院に対し叡明は、7回裏2アウト2塁で、根本がレフトスタンドに2ランホームランを放ち、2点を返します。

 しかし8回、玉木の2ランホームランで2点を追加した浦和学院が、7対2で勝ち、3年ぶり18回目の優勝を飾りました。

浦和学院・西田瞬主将の話

 この春しっかり勝ったことはよかったと思います。夏が本番だと思うので、そこに合わせていければと思います。関東大会になると好投手が多かったり、いい打線が来ると思うので、その中でこれまでやってきた自分たちの野球を出せるように準備して関東大会に入っていければと思います。

浦和学院・森大監督の話

 秋浦和実業に負けてから、この冬に全員で切磋琢磨して頑張ってきた成果がこの春出たと思うので、本当にうれしく思っています。一戦必勝ですべては夏のために、この関東大会もその位置付けで頑張っていきたいと思います。

(テレ玉ニュース)

闇も打ち抜いた先制アーチ 浦和学院・落合隼飛捕手

浦和学院の落合隼飛選手

 「絶対本塁へかえす」。二回、無死三塁の好機に浦和学院の落合隼飛(はやと)捕手(3年)は打席に立った。初打席の2球目。狙い通りに打ち抜いた内角の直球は右翼席へ。先制点を呼び込む本塁打に「ようやく、ようやく」と喜びが爆発した。

 昨夏は7番を任され、新チームでは扇の要としてだけでなく打力でも貢献できると思った。しかし昨秋の県大会。浦和実に0-4で敗れた準々決勝は自身も無安打に抑えられた。

 「悔しさで泣きそうになった」。圧倒的な後悔の中で練習に明け暮れた。毎日2時間以上素振りを続け、この冬でスイングスピードは10キロ上がった。

 勢いづいたチームはその後も2得点。「今日なら打てる」。五回は2死一、三塁の打席で3球外されてから申告敬遠に。残念だったが、スタンドからの「落合に申告敬遠かよ」に思わず笑みがこぼれた。怖いと思われる打者になれたんだ。

 「関東大会でも目指すは優勝。横浜のような強豪校にどこまでできるか試したい」。試合後、更なる飛躍を誓った。

(朝日新聞埼玉版)

試合結果

春季県大会・決勝(5/4・県営大宮)

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
浦和学院 0 2 1 1 1 0 0 2 0 7 11 0
叡明 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 7 1
【浦】 石川、城間、日高、岡部、伊藤-落合、田口
【叡】 増渕、田口-林
落合、藤井、玉木(浦)根本(叡)
林田(浦)
垣内(浦)田口(叡)

打撃成績

 浦和学院
位置 選手名 打数 安打 打点
玉木 5 2 2
西田 5 2 1
垣内 4 2 0
藤井 4 1 1
5 法量 0 0 0
鈴木 4 1 0
8 豊岡 1 0 0
林田 4 2 0
H3 川原 1 0 0
落合 3 1 2
2 田口 0 0 0
石川 1 0 1
1 城間 0 0 0
1 日高 0 0 0
1 岡部 1 0 0
1 伊藤 0 0 0
石田 2 0 0
6 金谷 0 0 0
35 11 7
 叡明
位置 選手名 打数 安打 打点
⑧7 根本 5 1 2
細沼 3 0 0
⑥1 田口 4 2 0
赤城 4 1 0
3 1 0
高野 3 1 0
三枝 3 0 0
8 内田 0 0 0
増渕 1 0 0
H 清水 0 0 0
R 本間 0 0 0
6 長島 2 1 0
1 0 0
H 青木 1 0 0
30 7 2

投手成績

 浦和学院
選手名 安打 三振 四球 死球 失点 自責
石川 5 3 1 2 1 0 0
城間 1 1 2 0 0 0 0
日高 2/3 3 1 1 0 2 2
岡部 1 1/3 0 2 0 0 0 0
伊藤 1 0 1 0 0 0 0
9 7 7 3 1 2 2
 叡明
選手名 安打 三振 四球 死球 失点 自責
増渕 5 8 3 4 1 5 5
田口 4 3 2 0 0 2 1
9 11 5 4 1 7 6

チーム成績

TEAM 攻撃 守備
三振 四死球 犠打 盗塁 残塁 失策 併殺
浦和学院 5 5 2 2 8 0 1
叡明 7 4 3 0 8 1 1

浦和学院は3本塁打を含む11安打で叡明を7-2で退けた。浦和学院は二回、落合の右越え2ランで先制した。三回に藤井が左越えソロで追加点を奪うと、四回に2死二塁で西田が右前適時打を放った。5-2の八回に玉木が右越え2ランを放ち、突き放した。投げては先発の石川が5回無失点の好投で試合をつくり、5投手の継投で守り切った。叡明は先発増渕が5回5失点と踏ん張れなかった。打線は0-5の七回に主将根本が左越え2ランを放ち、一矢報いた。

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