【写真】マウンドに集まる浦和学院ナイン
(第6日、2日・県営大宮ほか)
準々決勝4試合を行い、花咲徳栄、昌平、立教新座、浦和学院が準決勝進出を決めた。4強入りは、立教新座が25年ぶり。浦和学院が2年連続、花咲徳栄と昌平が2年ぶりとなった。
立教新座はBシード浦和麗明に10-4で逆転勝利。25年前の準々決勝と同じく先発野手全員安打の猛攻で試合をひっくり返した。昌平はBシード上尾に6-5でサヨナラ勝ち。3点を追う八回に3点、九回に1点を奪った。
Aシード花咲徳栄はCシード秀明英光に8-1で七回コールド勝ち。15安打と7四死球で効果的に得点した。Aシード浦和学院は山村学園に8-7で競り勝った。八回に5点を奪われ1点差まで詰め寄られたが、九回を無失点で守り切った。
準決勝は第7日の4日、県営大宮で花咲徳栄-昌平、立教新座-浦和学院のカードで行う。勝利チームが春季関東大会(16~19、23、24日・千葉)の出場権を得る。
浦和学院、”超攻撃”で打ち勝つ
超攻撃野球を掲げる浦和学院が山村学園に打ち勝った。一回、無死一塁から藤澤が左越適時二塁打で先制。藤澤は「玉榮が出て自分に回ってくるのはいつものパターン。とにかく先制点を取るんだという気持ちだった」と、3試合連続の先制点と自身の3試合連続打点を喜んだ。五回にも適時打を放つなど、勝負強さを発揮した。
充実する投手陣はエースナンバーの日高が先発した。日高は「七回までは粘ったが、志願した八回に点を取られた。ボール1個分、甘く入った」と捉えられた原因を分析。準決勝に向けて制球を見直し、修正を図る。
最後は1点差まで追い上げられたが、逃げ切った。森監督は「全て夏につながる。次戦も夏につながる戦いがしたい」と春の頂の先にある、夏を見据えて力を込めた。
(埼玉新聞)
浦和学院は山村学園との打撃戦制す 日高は8回の失点を反省
大宮公園球場の第2試合は、優勝候補の浦和学院と山村学園との試合、先発は浦和学院が最速147キロ右腕・日高創太(3年)、山村学園が最速144キロ左腕・亀田優次郎(3年)と両エースが登板し試合が始まる。
この試合、一時コールド展開も終盤に大きな山場が待っていた。
試合は初回から浦和学院が鮮やかな速攻を仕掛ける。
先頭の玉榮久豊(3年)が左前打を放つと「練習や練習試合でずっとやっていた形」と、続く藤澤昂輝(3年)の所でバスターに切り替え、レフト線へ適時二塁打を放ち僅か4球で先制する。さらに続く左の強打者・鈴木謙心(3年)に浦和学院ベンチは今度はバントのサインを出す。これに虚を突かれたか山村学園・亀田の失策で無死一、三塁。ここで内藤蒼(3年)がきっちりと犠飛を放ち2点を奪う。
だが、浦和学院・日高は畠山明祈(3年)、田辺輝心翔(3年)に連続長打を浴びると1死後、2試合連発中の菊村崇(3年)にも右前適時打を浴び同点とされる。ただ二塁走者はライトの好返球で刺し2対2で凌ぐ。
すると、浦和学院が4回に伊藤漣(3年)の犠飛で1点を勝ち越すと、5回にも玉榮、藤澤、伊藤、法量章太郎(2年)の4長短打を集め一挙4点を奪い7対2とし試合の流れを完全に掴む。
7回にも敵失で1点を追加しコールドペースであった。森監督曰く、「もちろん、夏なら7回100球で日高は交代でした」と指揮官は考えていたが、日高本人が続投を志願。ここから流れが大きく変わる。
日高は8回表、松本智司(2年)と菊村にヒットを浴びるなど1死も取れず1点を失い、マウンドを最速149キロ右腕・西村虎龍(3年)に譲ると、西村も代わり端、四球を与え無死満塁とし、神田悠希(3年)に右前2点適時二塁打を浴びる。さらにワイルドピッチと犠飛でさらに2点を失うなど、この回一挙5点のビックイニングを作られ8対7の1点差、山村学園に猛追を許す。
だが、西村は無走者となりその後の打者を無失点で抑えると、最終回は、昨秋関東大会までのクロスステップから、オーソドックスなステップに戻した最速144キロの2年生左腕・佐々木蓮也がきっちりと無失点で締める。
最終的に浦和学院が山村学園を8対7で下し2年連続の準決勝進出を決めた。
浦和学院は薄氷を踏む勝利に森監督も「相手の応援も含め夏のような雰囲気の試合で春はこういう経験が力になる。この試合は夏に必ずつながる良いゲームでした」と安堵の笑みを浮かべる。
続けて「今大会は伊藤抜きでどれだけ他の投手が投げられるかがテーマなので、日高は今春が、背番号1をつけたデビュー戦です。ボールも含めて精神的支柱になってきている。春はこういう経験が力になる。日高、西村、深谷漣(3年)らがこういう試合を経験して成長してくれることを望んでいる。伊藤と佐々木は既に夏へ向け目処が立っている。打線も良くなってきた。それだけに日高らがきちんと試合を作れるようになれば夏しっかり戦える布陣になるのかなと思います。もう少し西村が安定してくれるといいのかなとは思いますが、試合をやりながらで」と、今大会の意義と夏への展望を語る。
日高も「練習試合の健大高崎戦は伊藤と2人で15安打打たれたが2点に抑えたのをきっかけに、最小失点で抑える意識で打たれ強くなった。今日は直球も変化球もなかなか三振が取れずきつかった。続投した8回にやられてしまい納得いかない。あれが夏ならやられていたかもしれない。あそこで踏ん張れるようにならないと。自分が投げていかないと春勝てないので今日反省して、気合いで投げてチームに良い影響を与えたい。次の試合は修正して決勝に繋げられる試合がしたい」と、今大会を任される意味を自覚している。
次の相手は昨秋の新人戦で苦戦した立教新座が相手だ。しかも黒須清人新監督が入り戦術面もアップデートされている。浦和学院の強力投手陣は、この日の課題を修正しより実践的な部分を見せることができるか。
(高校野球ドットコム)
試合結果
春季県大会・準々決勝(5/2・県営大宮)
| TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E |
| 山村学園 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 7 | 11 | 3 |
| 浦和学院 | 2 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 1 | 0 | x | 8 | 12 | 1 |
| 【浦】 | 日高、西村、佐々木-内藤 |
| 【山】 | 亀田-神田 |
| 三 | 畠山(山) |
| 二 | 藤澤、鈴木、玉榮、伊藤、法量、中川(浦)松本、田辺、神田(山) |
打撃成績
| 浦和学院 | ||||
| 位置 | 選手名 | 打数 | 安打 | 打点 |
| ⑤ | 玉榮 | 5 | 2 | 0 |
| ③ | 藤澤 | 5 | 2 | 3 |
| ⑦ | 鈴木 | 4 | 3 | 0 |
| ② | 内藤 | 4 | 1 | 1 |
| ⑥ | 伊藤 | 4 | 1 | 2 |
| ④ | 法量 | 3 | 2 | 1 |
| ⑨ | 松井 | 4 | 0 | 0 |
| 1 | 佐々木 | 0 | 0 | 0 |
| DH | 中川 | 3 | 1 | 0 |
| R→DH | 蜂巣 | 1 | 0 | 0 |
| 9 | 西村 | 0 | 0 | 0 |
| ⑧ | 城間 | 2 | 0 | 0 |
| 計 | 35 | 12 | 7 | |
| 山村学園 | ||||
| 位置 | 選手名 | 打数 | 安打 | 打点 |
| ④ | 畠山 | 4 | 2 | 0 |
| ⑧ | 田辺 | 4 | 1 | 1 |
| ⑦ | 松本 | 4 | 2 | 0 |
| ③ | 中林 | 3 | 1 | 0 |
| DH | 菊村 | 4 | 2 | 2 |
| ⑨ | 中田 | 3 | 0 | 0 |
| ② | 神田 | 4 | 2 | 2 |
| ⑥ | 加藤 | 3 | 1 | 1 |
| 5 | 斎藤 | 0 | 0 | 0 |
| ⑤6 | 守屋 | 4 | 0 | 0 |
| 計 | 33 | 11 | 6 | |
投手成績
| 浦和学院 | |||||||
| 選手名 | 回 | 安打 | 三振 | 四球 | 死球 | 失点 | 自責 |
| 日高 | 7 | 10 | 4 | 2 | 1 | 5 | 5 |
| 西村 | 1 | 1 | 2 | 2 | 0 | 2 | 2 |
| 佐々木 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 |
| 計 | 9 | 11 | 7 | 4 | 2 | 7 | 7 |
| 山村学園 | |||||||
| 選手名 | 回 | 安打 | 三振 | 四球 | 死球 | 失点 | 自責 |
| 亀田 | 8 | 12 | 4 | 4 | 0 | 8 | 8 |
| 計 | 8 | 12 | 4 | 4 | 0 | 8 | 8 |
チーム成績
| TEAM | 攻撃 | 守備 | |||||
| 三振 | 四死球 | 犠打 | 盗塁 | 残塁 | 失策 | 併殺 | |
| 浦和学院 | 4 | 4 | 2 | 3 | 9 | 1 | 1 |
| 山村学園 | 7 | 6 | 3 | 1 | 8 | 3 | 0 |

