【写真】シートノックに勢いよく飛び出す石橋(左から2人目)ら浦和学院ナイン=14日午前、同校グラウンド(埼玉新聞)
第84回選抜高校野球大会(21日から12日間・甲子園)の組み合わせ抽選会は15日午前9時から、大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールで行われる。
北海道、群馬など同一道府県から出場の2校は決勝まで、同一地区の出場校は少なくとも準々決勝まで対戦しないように振り分ける。抽選は近畿地区から行い、決勝までこの抽選で決定したトーナメントで実施する。
21世紀枠の3校は、女満別(北海道)が北海道地区、東日本大震災で被災した石巻工(宮城)は東北地区、洲本(兵庫)は近畿地区に入る。開会式での選手宣誓は32校の主将らによる抽選で決まる。
◇「やっとこの時が来た」
15日に大阪入りするチームは14日午前、同校グラウンドで出発前最後の練習を約3時間行った。シートノックやフリー打撃など軽めの調整。午後には道具や荷物をトラックに詰め込んだ。
森監督、富岡部長、明石主将は監督、部長会議出席のため、この日に大阪入り。メンバーと帯同する選手らは15日朝の新幹線で兵庫に入り、練習試合、甲子園練習などをこなし、21日の開幕に備える。
選抜大会開幕まで1週間。練習試合も現地での2試合を残すのみとなった。滞在先では東洋大姫路、報徳学園の地元強豪校と対戦し、総仕上げをする。捕手の林崎は、「甲子園までに一日一日を悔いの残らないように、最高のチーム状態で試合を迎えたい」と青写真を描く。
練習後、慌しく道具の準備をしながら、副主将の笹川は「明治神宮大会で(愛工大名電に)負けてから、やっとこの時が来た」と決戦の地への出発を持ちわびる。
冬の間、汗と涙を流してきたグラウンドともしばしの別れ。笹川は「優勝するためにここで練習してきた。成果を発揮し、日本一になって戻ってきたい」と拳を握った。
(埼玉新聞)