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<浦和学院だより>佐藤、山口が初ブルペン バランス意識し50球

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【写真】シートノックでマウンドに立つ(左から)池山、小島、渡辺剛、涌本ら投手陣=31日午前、浦和学院グラウンド(埼玉新聞)

 チームは31日、午前、午後の2部練習を行った。走者付きノックやシート打撃など、前日にはなかった実戦形式もメニューに組み込まれた。

 午前は8時半からアップ、キャッチボールに続き、投手の犠打処理やけん制、挟殺練習などを行う3カ所フォーメーションを実施。その後、シートノック、シート打撃で約3時間。体を休めた後、午後4時からフリー打撃、最後にポール間ダッシュを行い、濃密な練習を締めくくった。

 県大会で先発を務めた佐藤、山口の両右腕は優勝決定後、初のブルペン入り。ともに50球を投じた。佐藤は捕手を座らせ、直球中心の内容。バランスを意識し「少し突っ込んでいたので修正したい」と冷静に本番を見据える。逆に山口は捕手を立たせた状態で投げ込み、「感覚は良かった」と力を込めた。小島、池山、涌本、渡辺剛はシート打撃に登板した。

 県庁、さいたま市などを表敬訪問した森監督、明石主将、林崎副主将は午後練習から合流した。

◇春の雪辱へ闘志新た 池山、涌本、渡邊剛

 実戦的な練習を再開し、埼玉大会で出場機会に恵まれなかった選手たちにとっては一日、一球、一瞬がアピールの場だ。

 特に投手陣は駒をそろえながらも佐藤、山口の両右腕が初戦の2回戦から交互に先発。1年生左腕小島が3試合に中継ぎ登板し、1回ずつ3回を放った。池山、涌本、渡辺剛は出番がなかった。

 この3人は今春、チームが選抜大会に出場した喜びとともに、個人的には悔しい思いを味わった。右腕池山は背番号をもらえずサポートメンバーとして道具の準備などの裏方に徹し、涌本は大会直前に右肘を故障してメンバー落ち。貴重な左のセットアッパーとして期待された渡辺剛は、大会期間中に左肩を痛め1試合も投げることなく大会を終えた。

 それだけに、夏の甲子園に懸ける意気込みは大きい。この日のシート打撃では池山、涌本がともに打者11人に対し、被安打2。渡辺剛は左打者3人を左飛、二ゴロ、一ゴロに打ち取った。

 春季県大会後から調子を上げている池山は「投げ込み、走り込みの成果が出てきた」と自信を深め、涌本は「(武器の)ツーシームの感覚が戻ってきた」と笑顔だ。渡辺剛も「ここからの練習で結果を出していきたい」と気持ちを込める。

 3人とも胸に秘めるのは思い。それは「甲子園のマウンドに立って、チームの勝利のために全力投球する」。ただ、それだけだ。

◇浦和学院が知事表敬 一戦必勝誓う

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【写真】一戦必勝を誓った浦和学院高校の前列左から小沢友紀雄校長、明石飛真主将、上田清司知事、林崎龍也副主将、森士監督=31日、知事室(埼玉新聞)

 第94回全国高校野球埼玉大会を制し、4年ぶり11度目の優勝に輝いた浦和学院高校(さいたま市緑区)の選手らが31日、上田清司知事を表敬訪問し、甲子園での活躍を誓った。

 訪問したのは小沢友紀雄校長、森士監督、明石飛真主将、林崎龍也副主将ら。同校は春の選抜高校野球で全国8強入りし、今夏の埼玉大会でも7試合で2失点、42得点と投打に充実した盤石の野球で157チームの頂点に立った。春夏連続の甲子園出場は10年ぶり3度目となる。

 知事は「攻守に優れたチーム。埼玉という勢いのある県が、さらに甲子園の場で大きな力を発揮していただくことを期待しています」と激励。

 明石主将は「埼玉157チームの代表として日本一を目指し、一戦必勝の精神で全力で戦います」と意気込みを語った。

 一行は同日、清水勇人さいたま市長、鈴木弘県議会副議長、前島富雄県教育長も表敬訪問した。清水市長は「市を挙げて応援します。一戦一戦しっかり戦って、優勝旗をさいたま市に持ち帰ってきてください」と話した。森監督は「一戦必勝のスタイルを変えず、精一杯戦ってきます」と決意を語った。甲子園大会は8月8日に開幕する。

(埼玉新聞)

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