春季県高校野球大会は第5日の1日、県営大宮と上尾市民で準々決勝4試合を行い、ベスト4が決定する。
最も注目したいのが春日部共栄-浦和学院だ。今年も両雄が8強で激突。昨年は延長十二回に浦和学院が2-1でサヨナラ勝ちした。だが、今回は総合力で春日部共栄が上回るだけに、2連覇を狙う浦和学院は食らい付いて終盤勝負に持ち込めるかがポイントになる。
春日部共栄・金子、浦和学院・小島の屈指の左腕同士の投げ合いに期待が集まるが、夏の大会を見越せば、両投手ともリリーフに回る可能性もある。その場合、両校ともリードした状態で両エースに託したい。特に打線の破壊力で劣る浦和学院は津田、田畑、山崎の3~5番を軸に低くて強い打球でコツコツつなげていくことが必要になる。
2回戦で埼玉栄、3回戦では上尾を破って47年ぶりに8強入りした所沢は大宮東に挑む。所沢は山田、半田悠の投手陣が耐え佐藤、新井の3、4番がけん引する打撃陣の一打に懸けたい。3安打で勝った上尾戦のように終盤まで競り合えば勝機は増す。逆に地力で勝る大宮東は前半である程度、点差を付けておきたいところだ。
西部地区同士の川越工-市川越も好カード。安藤、太田、斎藤ら打線が強力な川越工は、市川越の登坂航、永光ら先発が予想される右腕を早めに捉え、エース左腕上條を引きずり出したい。
聖望学園と対戦する桶川は左腕エース長沢の出来が鍵。辛抱強くテンポよく打たせて取り、打線の援護を待ちたい。聖望学園は1番菊池ら、しぶとい攻撃陣が持ち味を出せれば優位に進められる。
(埼玉新聞)