第98回全国高校野球選手権は9日、県営大宮球場で158チームが参加して開幕する。3年ぶりの頂点を目指す秋春王者の浦和学院、春季県大会準優勝の花咲徳栄がAシード、同4強の上尾、山村学園がBシード、春日部共栄、聖望学園ら8強4校がCシード、正智深谷、大宮東ら16強8校がDシードとして夏を迎える。激闘を制し、たった一校の甲子園切符を勝ち取るのはどのチームか。最終調整に励む16校を紹介する。
Aシード浦和学院「雪辱誓う秋春王者」
3季ぶりの甲子園出場を掲げる秋春王者は、準決勝で白岡に敗れた昨夏の雪辱に燃えている。チームを率いて25度目の夏を迎える森監督は「これまでの結果に満足していない3年生が引っ張っている」と春以降の底上げに手応えをにじませる。
秋に比べて安定感が増したエース右腕榊原は、140キロ台前半の直球を武器とする本格派。投手陣は激しい競争が続いているが、制球力に優れる左腕大沢、切れのある直球が光る1年生左腕佐野は当確か。早めの継投で榊原の負担を軽減したい。
打線は甲子園を経験している3番諏訪、5番幸喜を軸に切れ目がない。春季県大会決勝、関東大会で4番を任された蛭間は1年生ながら風格が漂う。春先に守備位置を入れ替えた内野陣は連係が大きく向上。1年生矢野にも出番がありそうだ。
予想オーダー
順 | 選手名 | 位置 |
① | 山本 | 中 |
2 | 杉山 | 三 |
③ | 諏訪 | 遊 |
④ | 蛭間 | 右 |
⑤ | 幸喜 | 左 |
⑥ | 梶山 | 捕 |
7 | 前田 | 一 |
8 | 榊原 | 投 |
⑨ | 矢野 | 二 |
※丸数字は左打者
今年度の戦績
春季地区大会 | |||
1回戦 | ○ | 10-0(6回コールド) | 栄東 |
代表決定戦 | ○ | 10-0(5回コールド) | 伊奈学園 |
春季県大会 | |||
2回戦 | ○ | 6-1 | 本庄東 |
3回戦 | ○ | 4-2 | 桶川 |
準々決勝 | ○ | 2-0 | 春日部東 |
準決勝 | ○ | 6-3 | 上尾 |
決勝 | ○ | 7-6 | 花咲徳栄 |
春季関東大会 | |||
2回戦 | ● | 4-5 | 日本航空 |
(埼玉新聞)