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浦和学院、浦和に7-0でコールド勝ち 夏のシード権獲得 春季県大会

【写真】先発した吉井投手

浦和学院がコールド発進 夏のシード権獲得

 春季県高校野球大会は26日、県営大宮など3球場で2回戦8試合を行い、Cシードの浦和学院は浦和を7-0、八回コールドで下して3回戦に進出した。

 この結果、今大会のベスト16に与えられる夏のシード権を獲得した。3回戦は上尾-久喜北陽の勝者と対戦する(29日UD上尾スタジアム)。

浦和学院がコールド発進!新戦力の144キロ右腕が無失点の快投

 昨秋に続き、今大会も最激戦区に組み込まれた全国屈指の大型チーム・浦和学院が一歩、歩みを進めた。

 まず今大会は昨秋から顔ぶれが変わっている。投手陣では2年生左腕・城間琥珀や2年生右腕・伊藤漣、西村虎龍(3年)らが外れている。代わりに頭角を現したのがMAX144キロ右腕・吉井蓮太郎(3年)。彼に対し森監督は「右の軸として考えている」と期待も大きい。野手では投手も兼任できる176センチ98キロの大型9番・橋本尋(3年)もメンバー外だ。

 試合序盤は県浦和の先発・阪樹(3年)に苦しんだ。

 「緩いボールの対策をしてきたが、ピュッと来る直球に対応し遅れた」(森監督)と、2回のアウトは全て三振。乗ってきた県浦和・阪に対しこのまま無失点が続くかと思われた。

 だが、2回終了後の雨により、18分中断する。

 「中断がなかったらわからなかった」と、森監督も試合後胸を撫で下ろしていたが、中断後の3回裏、急に制球を乱した県浦和・阪に対し、吉田翔(3年)のヒットに3四球を絡め、バッテリーミスと併殺打の間の得点などこの回2点を先制する。

 これで息を吹き返した浦和学院は、4回にも藤井健翔(3年)、吉田、玉木敬章(3年)のヒットなどで4点差とすると、8回には途中出場の石田陽人(3年)、玉榮久豊(2年)のヒットに相手エラーが絡み3点を追加し勝負あり。

 先発・吉井が6回3安打8奪三振無失点と好投すると、7回からはエース岡部修弥(3年)が登板。万全を期した無失点リレーにより8回コールドで県浦和を退け、まずは夏のシード獲得となった。この日は吉井の好投に尽きる。吉井は冬の成果に手応えを感じている。

 「11月あたりに全力で投げられるようになってきて、市民大会から年末に向け自分のピッチングを取り戻してきた。3月中旬の智弁和歌山戦で6回4失点や大阪桐蔭戦は4失点完投と自分のピッチングができて成長を感じた。全身の筋肉を週6回のウエイトで鍛えた結果、直球も144キロ出るようになりました。直球も自信はありますが、変化球で相手の芯を外すタイプです。今日は直球で押しつつ変化球でも打ち取れたので良かった。今後も皆の期待に応えられるように頑張りたい」

 課題の投手陣は吉井の登場で底上げを感じるが、打線の状態は道半ばか。

 途中出場であった石田や豊岡那由太(3年)はともかく、昨秋からの主力組のヒット数は僅か3。この日のクリーンアップ垣内凌(3年)、林田大空(3年)、落合隼飛(3年)がノーヒットと今ひとつの出来。

 「うちの打線は完成形ではないので夏に標準を合わせ対応力を上げている最中です」と、森監督も先を見据えるが、次の相手は好投手・皆川輝生(3年)を擁し昨秋の再戦となる上尾だ。強力打線の本領発揮となるか。

(高校野球ドットコム)

試合結果

春季県大会・2回戦(4/26・県営大宮)

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
浦和 0 0 0 0 0 0 1 0   0 5 3
浦和学院 0 0 2 2 0 0 0 3x   7 8 1
【学】 吉井、岡部-落合
【浦】 阪、越路、上嶋、後藤-尾崎
吉田、西田、玉榮(学)

打撃成績

 浦和学院
位置 選手名 打数 安打 打点
玉木 3 1 1
④3 西田 3 1 0
垣内 2 0 0
林田 4 0 0
4 大宮 0 0 0
落合 3 0 0
H 川原 1 0 0
藤井 2 1 0
R 服部 0 0 0
6 石田 1 1 1
鈴木 2 1 0
8 豊岡 1 0 0
吉井 2 0 0
H 三ツ井 1 0 0
1 岡部 0 0 0
H 玉榮 1 1 1
⑥5 吉田 3 2 0
29 8 3

投手成績

 浦和学院
選手名 安打 三振 四球 死球 失点 自責
吉井 6 3 9 0 0 0 0
岡部 2 2 3 0 0 0 0
8 5 12 0 0 0 0
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