巨人の岡崎郁2軍監督(49)の来季1軍ヘッドコーチ就任が24日、確実となった。クライマックスシリーズファイナルステージ(最終S)敗退から一夜明けたこの日、伊原春樹ヘッドコーチ(61)の編成本部シニアアドバイザーへの転任が決定。代わってファームから岡崎2軍監督を“昇格”させることで、1、2軍一体でチーム強化に取り組む体制を整える。また、ファームの打撃強化へ元巨人外野手でシーズン最多安打の球団記録を持つ清水崇行氏(37)=スポーツ報知評論家=が、入閣することも明らかになった。
巨人に安打製造機が帰ってくる。清水氏の正式なポストは未定だが、打撃部門を担当することが濃厚だ。02年にチームのシーズン最多安打となる191安打をマークした達人に、次代の主力打者が託される。
ファームの打撃底上げは急務だ。清武球団代表は24日、来季のコーチ人選について「投手陣だけでなく、打撃陣にもいろいろな問題があった。若手の成長も含めて大きな課題を残している。若い人を中心に新しい体制になる。育成力をさらに増していきたいと思う」と説明。37歳の清水氏はまさにうってつけの存在と言える。
清水氏は96年から08年まで巨人で主力として活躍。原監督就任1年目の02年には、攻撃的1番打者として191安打を放って、日本一にも貢献するなど、トップレベルの打撃技術でチームを引っ張ってきた。
08年オフには、自ら志願して西武にトレード移籍。09年、ロッテとの開幕戦(千葉)でも猛打賞を記録するなどリーグが変わっても、高い技術で対応。現役14年間で1428安打、打率2割8分9厘と安定した成績を残してきた。
今季は評論家として1軍のみならず、G球場も頻繁に訪れファームの選手を熱心にチェックしてきた。もちろん現役時代をともに過ごした選手もいるだけに、兄貴分的な存在で「清水2世」の育成に全力を注ぐことになる。
◆清水 崇行(しみず・たかゆき)1973年10月23日、東京都生まれ。浦和学院高から東洋大を経て、95年ドラフト3位で巨人に入団。02年にはチームシーズン最多の191安打で、セの最多安打のタイトルも獲得し日本一に貢献。08年オフにトレードで西武へ移籍し、昨季限りで現役引退した。通算成績は1485試合、打率・289、131本塁打、488打点。183センチ、83キロ。右投左打。
(スポーツ報知)
◇巨人 2軍監督に川相氏 清水氏も招へい
巨人・清武球団代表は「若い人を中心に原監督を支えるコーチ陣で育成力をさらに高めていきたい」と組閣方針を語っていた。25日は今季まで中日で2軍監督を務めていた球団OBの川相昌弘氏(46)の2軍監督就任を発表。同じくOBの清水崇行氏(37)の2軍打撃コーチ就任も内定している。
(スポニチ)
◇G一軍打撃コーチに江藤氏
巨人の来季の一軍打撃コーチに江藤智・育成コーチ(40)が昇格し、二軍コーチに巨人OBの清水崇行(37)、小関竜也(34)の両氏が就任することが25日決まった。
現役時代に通算364本塁打の江藤氏は今年から育成コーチを務め、丁寧で分かりやすい指導に定評がある。一軍では特に坂本、長野ら右打者の強化が期待される。
清水氏は2002年に球団記録のシーズン191安打をマークした元「安打製造機」。俊足好守の外野手として活躍した小関氏とともに、野手部門のコーチでは最も若い二人となるだけに、行動力で若手野手の育成が期待される。
(読売新聞)