秋季県高校野球大会は3日、県営大宮球場で準決勝2試合が行われる。カードは第1シード春日部共栄-浦和実(10時)、鷲宮-第2シード浦和学院(12時30分)。3枠ある関東高校大会(10月30日~11月3日・県営大宮、市営大宮)出場権を懸けた戦いは、ここからが佳境だ。
◇春日部共栄-浦和実
投打に充実した戦いぶりを見せる春日部共栄の優位は動かない。浦和実は好調な相手打線をどう抑えるか。後半勝負に持ち込みたい。
春日部共栄は県大会3試合連続コールド勝ちで、26得点1失点と攻守にすきが見当たらない。打線は1年生主砲の鎌田がここ2試合で7打点。巧打の1番小泉、2番薮内が塁に出れば得点は期待できる。エース右腕の竹崎はテンポの良さと制球力が持ち味。最速136キロの直球とスライダー、カーブを四隅に投げ分ける。
浦和実は3回戦、準々決勝を1点差で競り勝った粘り強さがある。県大会3完投1完封の1年生エース鈴木が最速133キロの直球とスライダー、ツーシームを武器に好投できるか。打線は山口、大熊の1、2番コンビが出塁し、中軸の稲垣、上地に回せば面白い。
◇浦和学院-鷲宮
地区大会から全4試合コールド勝ちと打線に破壊力がある浦和学院が優勢。鷲宮は栗田、増渕の両左腕の好投が勝利への大前提だ。
浦和学院は県大会3試合で計25得点。準々決勝では聖望学園の好右腕瀧瀬を打ち崩した。昨年から主力の3番小林、地区大会を含め2本塁打の4番沼田、長打力のある5番森の中軸が強力。下位も振りが鋭く気が抜けない。3試合に先発した1年生右腕の佐藤も1失点と危なげない。
鷲宮は3試合連続逆転勝ちとしぶとさが持ち味。栗田は県大会26イニングで3失点と安定。スライダー、カーブで緩急をつける。増渕は切れのある球を投げ込む。バッテリーを組む遠藤はインサイドワークがいい。接戦に持ち込んで、打線が好機をものにし、今夏5回戦で2-6で敗れた雪辱を果たしたい。
(埼玉新聞)