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山口・渡邊1年生コンビ夢舞台に喜び 佐藤、昨年の雪辱へ闘志

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【写真】勢いよくこぶしを突き上げ、甲子園での活躍を誓う浦和学院ナイン=27日午後、浦和学院高校(埼玉新聞)

◇浦和学院、選抜出場 2年連続8度目 本番での躍進誓う

 第84回選抜高校野球大会(3月21日から12日間・甲子園)の出場校を決める選考委員会が27日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社で行われ、昨秋の関東大会で2連覇を遂げた浦和学院の2年連続8度目の出場が決まった。県勢の選抜大会出場は3年連続。

  同校に日本高校野球連盟からの吉報が届いたのは午後3時10分。電話対応した小沢友紀雄校長は、「選手は日頃から十二分に練習している。ぜひ全国制覇してほしい」と期待を寄せた。出場決定の校内放送が流れると、校舎に垂れ幕が掲げられ、祝福ムードに包まれた。

  校庭に集まったナインも出場決定に喜びを爆発させた。ただ、昨年も関東王者として大会に臨んだが初戦敗退。それだけに森士(おさむ)監督は、「出るだけでは満足してもらえない。やるからには日本一。やりたいな、ではなく、やるという強い意思を持ってやろう」と気合を入れた。選手たちも真剣な表情で話を聞き、笹川晃平主将は「一日一日を大切にし、日本一を取りにいきたい」と、本番での躍進を誓った。

  浦和学院は強力打線と安定した1年生投手陣を武器に昨秋の県大会で3連覇を達成すると、続く関東大会でも2年連続優勝を遂げた。関東大会では強豪チームを次々と撃破。初戦で前回の選抜大会優勝の東海大相模(神奈川)に競り勝つと、決勝では昨夏の甲子園4強メンバーを数多く擁する作新学院(栃木)に快勝した。

  選抜大会の組み合わせ抽選会は3月15日に行われ、出場32校の対戦相手が決まる。

◇関東連覇の実力を示せ 上田清司知事の話

 浦和学院高校野球部の皆さん、2年連続8回目の選抜高校野球大会出場おめでとうございます。強豪ぞろいの激戦区を勝ち抜き、埼玉県勢として初めて関東大会連覇を成し遂げた実力を全国に示し、紫紺の優勝旗を、ここ埼玉に持ち帰ってください。720万県民の皆さまとともにご健闘を心からお祈りしています。

◇全員野球で全国Vを 清水勇人さいたま市長の話

 2年連続8回目となる選抜高校野球大会出場おめでとうございます。強豪ひしめく昨秋の関東地区大会で優勝を勝ち取った皆さんなら、全国制覇も夢ではありません。自信と誇りを持って試合に臨み、日頃、共に汗を流した仲間たちとの絆と力を存分に発揮し、持ち前の全員野球で栄冠を目指して頑張ってください。ご健闘をお祈りいたします。

◇笑顔満開“春切符”浦和学院、選抜決定

 第84回選抜高校野球大会(3月21日から12日間・甲子園)の出場32校が27日に決まった。昨秋の関東大会を2連覇した浦和学院は順当に2年連続8度目の出場となった。過去ベスト4が1度、8強を2度経験しているが、最近2大会は初戦敗退が続いている。関東王者として臨む今大会は上位進出の期待が懸かる。

 21世紀枠では、東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻工(宮城)と淡路島出身者だけで県内の強豪校と互角に戦った洲本(兵庫)、寒冷地で小規模校のハンディを克服した女満別(北海道)が選ばれた。

 一般選考では地球環境(長野)は通信制として初の甲子園出場。元プロ野球選手の大越基監督が率いる早鞆(山口)は春は初の甲子園となった。昨秋の明治神宮大会を制した光星学院(青森)や同準優勝の愛工大名電(愛知)も選ばれた。

 天理(奈良)は5年連続で今回最多の22度目。鳴門(徳島)は32年ぶり。高崎(群馬)は31年ぶりの選抜大会出場となる。初出場は宮崎西など8校。

 組み合わせ抽選会は3月15日に行われる。

◇「全国で勝つ姿見せる」

 2年連続の出場決定とあって、報道陣の写真撮影には笑顔満開で応じていた選手たちだが、すぐさま表情を引き締めた。

  昨年も1回戦で敗れているだけに、主将の笹川は「うれしいが、浦学は全国では通用しないと思われている。全国で勝てる浦学を見せたい」とおごりはみじんもない。森監督も「埼玉、関東代表として、一戦必勝で勝ち上がっていきたい」と落ち着いた口ぶりだった。

  選抜大会まで、2カ月弱。選手たちは現在、スイング量を例年の2倍にするなど、個々のレベルアップに務める。野球は団体スポーツと言っても一対一の戦いの集結。指揮官は「個人の能力を引き上げることで相乗効果を生み、チーム力向上につながる」と説明する。

  秋季関東大会で2連覇を果たしたが、ようやくスタートラインに立ったにすぎない。春夏合わせて2004年以来、6大会ぶりの甲子園勝利への鍵は何か―。

  ともに昨年を経験している佐藤は「技術の向上も大事だが、精神面はもっと大切」。笹川も「気持ちが技術を補う」とメンタル面を挙げた。目標に掲げる“日本一”に近道はない。勝負強さを発揮するためには、練習から集中し一瞬、一球の積み重ねが重要だ。「勝つ自信はあるが、それを確信に変えていきたい」と笹川。チームの思いを代弁し、決意を新たにしていた。

◇1年生コンビ夢舞台に喜び 山口、渡邊剛

 度胸満点の力投で秋季関東大会連覇に貢献した右腕・山口と左腕・渡邊剛の1年生コンビ。自らの手でつかみ取った初の甲子園出場に「素直にうれしい」と笑顔の山口。渡邊剛も「野球を始めたときからの夢」と喜びをかみしめる。

 明治神宮大会では対戦相手の足を絡めた攻撃に手を焼いただけに「フィールディングが課題」と口をそろえる。この冬は1歩目のダッシュを意識して徹底的に下半身を強化。10球1セットの速投げで制球力を高め、1日150球を投げ込んだ。

 先発へ強い意欲を見せる山口は「春はあくまで通過点だが、出るからには全国制覇を狙う」と早くも闘志全開。冬場の練習で球速アップを実感する渡邊剛は「しっかり抑えて攻撃のリズムをつくりたい」と夢舞台での活躍をイメージした。

◇昨年の雪辱へ闘志 佐藤

 昨年の秋季県大会準決勝で劇的な逆転サヨナラ弾を放ち、2年連続選抜大会出場への道筋を切り開いた佐藤。エースとして甲子園のマウンドに立った昨年は緊張もあって8回5失点と振るわず、「借りを返すつもりでいきたい」と雪辱に燃える。

 関東王者として臨んだ明治神宮大会準々決勝では、愛工大名電(愛知)の左腕・濱田の前に3三振。冬場は悔しさをバネに「左ピッチャー対策が課題」と例年以上の猛練習を自らに課し、天性の打撃センスにさらなる磨きをかけている。

 野手練習と並行して取り組む投手練習でも、豊富な経験で1年生投手陣を引っ張り、再びマウンドに立つ日を心待ちにする。投打でチームをけん引する大黒柱は「日本一を取りたい」と、全国制覇へ決意に満ちた表情を浮かべた。

◇気持ち引き締め2度目の甲子園 笹川、石橋

 浦和学院が誇る強力打線の中軸を担う笹川と石橋。ともに先発出場した昨年に続く2度目の甲子園に「去年はここで満足していた」と打ち明ける笹川。石橋は「正直にうれしいが、覚悟を決めて取り組みたい」と引き締める。

 昨秋の県大会、関東大会では勝負強い打撃で、2人合わせて27打点をたたき出した。笹川は「走塁と守備が鍵を握る」と自らの経験をチームメートに伝え、精神面を課題に挙げる石橋も「甲子園で校歌を歌いたい」と一戦必勝を誓った。

◇浦和学院、選手のひとこと

○林崎龍也捕手

 いつもやっている自分たちの野球ができれば勝てるはず。自分のベストの配球、リードで戦う。

○明石飛真一塁手

 うれしいが甲子園に行ってからが勝負。目標に対して、どれだけ真剣に取り組めるかが大切。

○木暮騎士三塁手

 素直にうれしい。今は右方向への打撃と送球の安定がテーマ。甲子園で早く三塁を守りたい。

○竹村春樹遊撃手

 目標は日本一。夏は甲子園に行けなかった分、選抜では自分の役割を徹底して結果を出す。

○緑川皐太朗二塁手

 ずっと憧れていた場所。バントを100%決め、一戦必勝で目の前の相手に挑みたい。

◇「紫紺の優勝旗を」 青木勇藤・県高野連会長

 甲子園出場おめでとうございます。関東大会を連覇した実力とチームワークを存分に発揮し、「浦和学院ここにあり」との意気込みで選抜大会を戦い抜いてもらいたいと思います。是非紫紺の優勝旗を持ち帰ってきてください。

◇「大活躍を期待」 高間薫・県高野連理事長

 選抜大会出場おめでとうございます。強力打線と堅い守備を武器に実力あるチームです。関東大会を連覇した実力を存分に発揮され、甲子園での大活躍を期待しています。

(埼玉新聞)

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