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「気を抜かない。まだ通過点」 浦和学院・明石主将

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【写真】浦和学院の明石主将(左)と三重の岡本主将(右)=兵庫県伊丹市内(朝日新聞埼玉版)

 次も猛打爆発だ――。第84回選抜高校野球大会6日目第2試合で、埼玉県の浦和学院は三重と戦う。両校は偶然、兵庫県伊丹市内の同じホテルに滞在しており、それぞれ次戦に向けて調整している。試合は23日の1回戦3試合が雨で中止になったため、27日の予定。ベスト8進出を果たすのはどちらのチームか。浦和学院・明石飛真主将と三重・岡本拓朗主将にチーム状況や意気込みを聞いた。

 ――相手チームの印象は。

 明石 粘り強く1回戦を勝ち抜き、勢いがある。低めの変化球がしっかり決まる好投手、三浦君がいい。

 岡本 強打のイメージ。主戦の佐藤君が投げても打っても中心になってくるだろうし、意識している。

 ――初戦の感想。

 明石 まず1勝できたことがうれしい。初回の好機を逃し、苦しい展開にしてしまった。大差で勝ったが、気を抜いてはいけない。まだ通過点で、あくまで目標は「優勝」。切り替えないと。

 岡本 好機をしっかり生かすことができた。打線は100点。ただ主戦の三浦は四球が多かった。2戦目で甲子園の感覚をつかみ三浦も大丈夫。

 ――どんな試合にしたいか。

 明石 佐藤以外の投手でも先発で試合を作れる。下位打線がつなぎ上位でかえす。勝負を優位に進めたい。自分たちの野球をするだけ。三浦君の球種や攻略法を意識して残りの練習に挑みたい。

 岡本 佐藤投手が良いので、2、3点勝負になるはず。これまでのように5、6点取れる相手じゃない。強打相手に三浦中心にしっかり守りたい。今年の目標は「優勝」。そのための大切な1戦だと思う。(構成・上田雅文)

◇接戦をものに 三重

 春は2年ぶり11回目の出場。チームの大黒柱は2年の春から主戦を任される右腕三浦。140キロ超の直球に加え、鋭いスライダーやシュートなど変化球も多彩。初戦では、昨秋神宮大会のベスト4、鳥取城北を相手に投げきった。

 大会直前までの公式戦チーム打率は3割4分5厘。小川、前川尚を中心に、打線をつなぎ接戦をものにしてきた。沖田展男監督の方針で、打撃練習ではマシンよりも投手の「生きた球」を打つことに時間を割く。

 目標は1969年以来の優勝。「小粒だが好機を確実にものにするチーム」と沖田監督は胸を張る。

◇監督自らバット、室内で練習

 浦和学院は23日、兵庫県西宮市内の室内練習場で約2時間、バッティングマシンに向かったり、内野の連係プレーを確認したりして汗を流した。

 石橋司選手(3年)らに指導するため、森士(おさむ)監督は自らバットを振り、マシンの球を鋭い当たりで打ち返していた。森監督は「めったに打つことはないけれど、今だからこそ基本的なことを指摘した」と話していた。

(朝日新聞埼玉版)

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