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7回制導入、より重み増す先制点 夏季県高校野球、きょう開幕

 新型コロナウイルスの影響で中止された第102回全国高校野球選手権大会と同埼玉大会の代替となる夏季埼玉県高校野球大会が8日、連合6チームを含む147チーム(159校)が参加して開幕。初日は9球場24試合を実施。史上初の“特別な夏”の頂点を目指し、23日の県大会決勝まで熱戦を繰り広げる。

 大会はトーナメント方式で、東西南北の4地区に分かれて各地区大会を実施。各地区を制した4校が、所沢市のメットライフドームで行われる県大会に進出して準決勝、決勝を行う。試合は7回制とし、延長の場合は八回からタイブレーク制を導入する。

より重み増す先制点 7回制導入、投手交代も早めに

 今大会は通常の9回制よりも2イニング短い7回制が導入された。試合方式が変更され、戦い方も大きく変わる可能性がある。有力校はどのような考え方で臨もうとしているのだろうか。

 短い試合では、先に主導権を握ったチームが9回制のゲームよりも優位に立てる可能性が高い。昨年まで夏の埼玉大会を5連覇している花咲徳栄は、県内随一の強打者井上を1番に据え、2番中井、3番田村と昨夏の甲子園経験者を上位打線に並べる打順を組む予定だ。岩井監督は「9回制は前半、中盤、後半の試合運びになるが、7回制には前半、後半しかない。先行逃げ切りでいくしかないだろう。前半の3回が重要」とみる。

 浦和学院の森監督も、「早め早めに考えて仕掛けていかないといけない。上位打線をどう機能させるかがポイント」と序盤の重みが増すと強調する。9回制では攻撃回が9イニングある場合、全打者に打席が3度は回ってくるが、7回制では攻撃回が7イニングのケースで3打席が必ず与えられるのは1~3番だけ。打席数が多くなる上位打線に長打を狙える強打者を起用するのか、出塁率が高い選手を置くのか。各監督の戦略が攻撃で鍵を握りそうだ。

 また、先攻と後攻のどちらを選ぶのかも、見逃せないポイントとなる。春日部共栄の本多監督は、「7イニングで2点差をひっくり返すのは難しい。先攻を取るべきなのかもしれない」と思案。7回制では先攻を選んで先制することが、勝利に近づく理想的な試合展開だと言える。

 先行逃げ切りを許さないためには、守備側の投手起用も焦点になってくる。聖望学園の岡本監督は「塁にランナーをためたら投手をすぐに交代させないといけない」と、早めの継投で対応する方針を示す。エースを先発させ、いったん降板した場合でも外野に回して待機。ピンチになったら再登板させる考えだ。

 上尾の高野監督は「流れを与えずに、守り切らないといけない」と口にする。今大会から公式戦で初めて、1週間500球の投球数制限も採用。同監督は投手の球数や体力を考慮し、打者が一巡する3回ごとに交代させる起用法を思い描く。これまで以上に絶対的エースに頼るのではなく、投手陣の総合力が問われることになるだろう。

 大宮東の河西監督は「高校野球は先制点を取った方が勝率の高いスポーツ」と指摘する。今大会の7回制は、高校野球ならではの特徴を際立たせることになるのだろうか。初回から目が離せない攻防が繰り広げられるのは間違いない。

1カ月遅れ 球夏到来 きょう開幕 優勝校に限定旗

 夏季埼玉県高校野球大会は8日、147チーム(159校)が参加して開幕する。大会はトーナメント方式で争われ、東西南北の各地区大会は県営大宮など12球場で実施し、決勝は18日に行われる。各地区覇者の4チームが県大会に進出。県大会はメットライフドームで開かれ、22日に準決勝、23日に決勝が行われる。

 試合は選手の体力を考慮して7イニング制とし、延長の場合は八回から勝負が決するまでタイブレークを実施。五回終了で試合成立とし、同回10点差でコールドゲームとなるルールも適用される。日本高野連のガイドラインに従い、公式戦で初めて1週間500球の投球数制限も導入する。

 各校登録選手は20人で、試合ごとに登録の変更が可能。優勝校には今大会限定の優勝旗が贈られる。新型コロナウイルスの感染リスクを考慮し、開会式は行わない。

 原則として、試合は無観客で開催される。ただし、3年生の控え部員と、3年生部員1人につき保護者2人までがスタンドで観戦が可能。また、3年生が20人に満たないチームは、ベンチ入りしている1、2年生の保護者も同様に2人まで入場することができる。

 今大会のガイドラインは、県高野連のホームページで公開されている。

岩槻が出場辞退 校内で感染者 試合時間変更も

 県高野連は7日、8日に開幕する夏季埼玉県高校野球大会で、岩槻高校が南部地区大会出場を辞退すると発表した。辞退理由は野球部員以外に新型コロナウイルス感染が確認され、教育活動が停止されたため。

 これに伴い、県営大宮球場で10日の第3試合に予定されていた大宮工-岩槻は大宮工の不戦勝となり、第2試合に予定されていた浦和麗明-川口市立の試合開始時間は12時30分に変更される。

(埼玉新聞)

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