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<浦学新時代>’22センバツ 選手紹介(1)宮城・高山・鍋倉・大内・八谷

 3月18日に開幕する第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する浦和学院。7年ぶりとなる春の大舞台で2013年以来の全国制覇を目指し、練習に励む選手たちを紹介する。

下半身強化で制球安定 宮城誇南(こなん)投手(2年)

 直球のキレとコントロールで勝負するエース左腕。21年秋の関東大会準々決勝で完封し、4強入りに貢献した。

 コントロールや変化球の間合いを意識した夏の投球から、球速を上げて臨んだ秋の大会。半面「球速が上がった分コントロールのばらつきが目立った」と課題もみえた。安定感を得るため下半身の強化に尽力し、トレーニングにピッチングに近い動きを取り入れた。一回り大きくなった体で安定を実感する。

 21年夏の甲子園は4番手で登板し、打者5人を無失点に抑えたが敗退。「自分の投球でチームを勝利に導けたら」と雪辱を誓う。

(1)173センチ(2)73キロ(3)左投げ左打ち(4)読谷(沖縄)

長打が魅力、積極的に声 高山維月(いつき)捕手(2年)

 秋季大会では主軸を担い、計8試合の打率は4割1分9厘。関東大会初戦で本塁打を放つなど、長打力が魅力だ。

 投手として入学したが、練習でバッティングキャッチャーをした際に面白さを感じ、21年春に捕手に転向した。正捕手として臨んだ秋季大会では「自信をもってサインを出せず、投手に頼ってしまった」と反省が残った。

 関東大会後は明治神宮大会や社会人野球の試合を観戦し、配球を勉強。投手とのコミュニケーションも密にし、1年生投手にも積極的に声を掛ける。「どんなピンチでも投手を楽にできる捕手になりたい」と成長を誓う。

(1)180センチ(2)73キロ(3)右投げ左打ち(4)春吉(福岡)

冬の練習で攻守に磨き 鍋倉和弘一塁手(2年)

 21年夏の県大会でベンチ入りメンバーに入れず、悔しさから奮起して成長した。21年秋は県大会で7番、関東大会では4番を任された強打者。

 冬の間も人一倍、練習に打ち込んだ。コーチの助言を受けながら苦手な守備の練習に注力。課題練習の時間で取り組んだ打撃にも磨きがかかり、木製バットの芯で球を捉える力がついた。体重は約8キロ増え「体ができてボールが飛ぶようになった」と言う。

 自身にとっては初の甲子園。「守備からリズムを作って得意の攻撃につなげたい。先輩が持つ本塁打の大会記録、3本を超えたい」と意気込む。

(1)174センチ(2)92キロ(3)左投げ左打ち(4)住吉(宮崎)

打撃陣に狙い球を指示 大内碧真(あおま)二塁手(2年)

 広い守備範囲と球際の強さを誇る内野手。冬季は、球をはじきやすい板状のグローブをはめ、手先ではなく下半身を使って捕球する練習でさらに守備を磨いた。

 秋季大会からは「打撃戦略担当」として、相手投手の狙い球などを打撃陣に指示する役割も担う。「ベンチでじっくり観察し、考えるのが面白い」とやりがいを感じている。

 小中学生時代の恩師は、三芳町で野球教室を開いている浦和学院OBで元プロ野球選手、坂元弥太郎さん(39)。「野球の楽しさを全部教えてくれた方。活躍する姿を見せることで恩返ししたい」と声を弾ませた。

(1)173センチ(2)72キロ(3)右投げ左打ち(4)西(富士見市)

フォーム改善、長打に自信 八谷晟歩(はちや・せいほ)三塁手(2年)=主将

 守備力の高さと思い切りの良い打撃が持ち味の主将。21年秋の関東大会は打撃で思うような結果を出せず、冬はフォーム改善に取り組んだ。下半身の使い方を変え、紅白戦で外野手の頭を越える長打が出るようになった。「最後の一押しができる粘りがついた」と自信を見せ、打撃でもチームへの貢献を誓う。

 21年夏の甲子園は9番でスタメン出場。惜敗した初戦に「序盤は納得できるプレーができず、冷静になる時間を作れなかった」と振り返る。2度目の甲子園は「新・浦和学院を披露する場になる。名将がいるチームに勝ちたい」と力を込める。

(1)170センチ(2)75キロ(3)右投げ右打ち(4)神埼(佐賀)

(1)身長(2)体重(3)投打(4)出身中学校名(カッコ内は市町村/県外は都道府県)=つづく

(毎日新聞埼玉版)

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