全国高校野球選手権大会の中止に伴う独自大会「令和2年度夏季県高校野球大会」の組み合わせ抽選会が21日、県内4会場であり、出場する160校148チームの対戦相手が決まった。開会式は行わず、8月8日に東西南北の4地区で一斉に開幕し、18日に地区優勝校が決まる。地区優勝校4校による県トーナメントの準決勝が22日、決勝が23日にメットライフドーム(所沢市)で行われる。
4地区それぞれの出場チーム数は、東部が37、西部が38、南部が40、北部が33。この日の抽選会は、地区ごとに午後2時から行われた。いずれも選手は参加せず、責任教師や監督ら各チーム1人の代表が組み合わせ番号の書かれたくじを引いた。
さいたま市大宮区の「市民会館おおみや」で実施された南部地区では、県高野連の佐藤智明・同地区会長が「皆様のご協力のおかげで夏季大会を開催できる。新型コロナ、熱中症など健康管理のご指導をお願いしたい」とあいさつ。県高野連による感染症対策のガイドラインや競技規則の説明の後、抽選が行われた。
今大会で使用する球場は、地区トーナメントと県トーナメントを合わせ計13会場。試合は7イニング制。五回終了時に10点差があればコールドゲームとなる。七回が終了して同点の場合、八回からタイブレーク方式で試合を進め、決着がつくまで続ける。タイブレークは無死一、二塁から攻撃。タイブレーク後、降雨などで試合続行ができなくなった場合、引き分けとし、翌日以降に再試合を行う。
投手1人の投球数を週500球以内とする制限を初めて導入する。申告敬遠も採用する。
今大会は、新型コロナウイルスの感染防止を重視して運営される。
県高野連のガイドラインによると、メンバー表の交換の際はマスクを着用し、握手をしない。試合前後の両チームの整列あいさつは、黙礼とする。前の試合のチームが球場から退場した後に入場させる「完全入れ替え制」にする。
地区トーナメントの試合開始時刻や球場は、対戦校の交通の便などを考慮し、調整が必要なため、県高野連が22日に発表する。
(朝日新聞埼玉版)