(1日・県営大宮ほか)
第6日は準々決勝4試合を行い、昌平、浦和学院、花咲徳栄、上尾がそれぞれ準決勝に駒を進めた。昌平は東和大昌平時代を含めると23大会ぶりで校名が変更してからは初、上尾は4大会ぶり、浦和学院と花咲徳栄は2大会ぶりの4強となる。
Aシード昌平は浦和実に2-1のサヨナラ勝ち。1-1の九回2死二塁から代打大園が左前打を放ち、試合を決めた。上尾は5-2で立教新座を下した。三回に敵失で先制するとスクイズなどでこの回一挙4点をもぎ取り、先発の中沢が16奪三振、2失点に抑えて完投した。
Cシード花咲徳栄は12安打12得点と打線が奮起し、Bシード春日部共栄に12-1の五回コールドで快勝した。浦和学院は埼玉栄に7-0の七回コールド勝ち。2-0の二回2死満塁から松嶋が走者一掃の二塁打で突き放した。
休養日を1日挟み、第7日は3日、県営大宮で準決勝が実施され、昌平-浦和学院(10時)、花咲徳栄-上尾(12時30分)のカードで争われる。
機動力駆使 着実に得点 浦和学院
浦和学院が機動力を駆使して好機を広げ、着実に得点を重ねる試合巧者ぶりを発揮した。二回までに5点を奪う展開に森監督は「立ち上がりに流れをつかめたのが大きかった」と振り返った。
一回1死二塁から吉田匠が三盗を決めると、吉田瑞の中犠飛で先制。二回には敵失に積極的な走塁が絡んで2死満塁とし、松嶋が右越えに3点適時二塁打を放った。会心の一打に松嶋は、「練習してきたことが発揮できた」とチーム一丸で生んだ攻撃の好循環に手応えを感じていた。
(埼玉新聞)
浦和学院、7回コールドで準決勝進出 宮城誇南が完封6奪三振
浦和学院が、7回コールドで準決勝進出を決めた。森士監督(56)は「(昨年の)夏、秋と負けてノーシードのチーム。だんだんと試合を重ねて、自分たちの持っている力を少しずつ発揮できかけていると思う」と話した。
先発の背番号1、宮城誇南(こなん)投手(2年)は、7回を被安打3の1四球、6奪三振で完封。それでも今年2月に新型コロナウイルスのクラスターのため練習ができなかった期間もあり、指揮官は「(昨年は)コロナの影響で入学も遅れた。そう考えると4、5カ月はトレーニングが足りていない。体力が足りないなど、コロナの影響は否めないと思う」と思いやった。
打線は初回、先頭の吉田匠吾内野手(3年)が内野安打で出塁。犠打で二塁に進むと、すかさず三盗を仕掛けて成功。1死一、三塁で4番の吉田瑞樹捕手(3年)が中犠飛を放ち、1点を先制した。主将を務める吉田瑞は「足をからめて、きれいじゃなくても1点をもぎとれた。全員で、一体感を持ってチームで勝つ意識は浸透していると思う」と話した。森監督は「立ち上がりに流れがつかめたのが大きかった」と振り返った。
(日刊スポーツ)
試合結果
春季県大会・準々決勝(5/1・上尾市民)
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E |
埼玉栄 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | ||
浦和学院 | 1 | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1x | 7 | 12 | 0 |
【浦】 | 宮城-吉田瑞 |
【埼】 | 塚本、倉林-花輪 |
二 | 松嶋、吉田瑞、高松(浦) |
打撃成績
浦和学院 | ||||
位置 | 選手名 | 打数 | 安打 | 打点 |
⑥ | 吉田匠 | 5 | 3 | 1 |
④ | 八谷 | 2 | 1 | 0 |
⑦ | 松嶋 | 3 | 2 | 3 |
② | 吉田瑞 | 3 | 1 | 2 |
⑨ | 三奈木 | 4 | 1 | 0 |
⑧ | 藤井 | 1 | 0 | 0 |
⑤ | 高松 | 3 | 3 | 0 |
① | 宮城 | 4 | 0 | 1 |
③ | 金田 | 4 | 1 | 0 |
計 | 29 | 12 | 7 | |
埼玉栄 | ||||
位置 | 選手名 | 打数 | 安打 | 打点 |
⑥ | 下田 | 3 | 0 | 0 |
⑧ | 菅原 | 3 | 0 | 0 |
⑦5 | 鷹巣 | 2 | 0 | 0 |
⑤3 | 五関 | 3 | 0 | 0 |
①7 | 塚本 | 3 | 1 | 0 |
⑨ | 高橋 | 2 | 1 | 0 |
③ | 神作 | 2 | 0 | 0 |
1 | 倉林 | 0 | 0 | 0 |
② | 花輪 | 2 | 0 | 0 |
④ | 上田 | 2 | 1 | 0 |
計 | 22 | 3 | 0 |
投手成績
浦和学院 | |||||||
選手名 | 回 | 安打 | 三振 | 四球 | 死球 | 失点 | 自責 |
宮城 | 7 | 3 | 6 | 1 | 0 | 0 | 0 |
計 | 7 | 3 | 6 | 1 | 0 | 0 | 0 |
埼玉栄 | |||||||
選手名 | 回 | 安打 | 三振 | 四球 | 死球 | 失点 | 自責 |
塚本 | 4 | 8 | 2 | 2 | 0 | 6 | 3 |
倉林 | 2 2/3 | 4 | 1 | 0 | 2 | 1 | 1 |
計 | 6 2/3 | 12 | 3 | 2 | 2 | 7 | 4 |
チーム成績
TEAM | 攻撃 | 守備 | |||||
三振 | 四死球 | 犠打 | 盗塁 | 残塁 | 失策 | 併殺 | |
浦和学院 | 3 | 4 | 4 | 3 | 10 | 0 | 1 |
埼玉栄 | 6 | 1 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 |
浦和学院は12安打7得点で埼玉栄に快勝した。一回に吉田瑞の中犠飛で先制。二回には松嶋が走者一掃の適時二塁打を放つなどして4点を加えると、四、七回にも1点ずつを挙げた。埼玉栄は継投策で臨んだが、投手陣がつかまった。